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昨年度全国選抜小学生プログラミング大会

  • 4月26日
  • 読了時間: 2分

牟礼小6年 宮原一篤さん 「みらい賞」

父(左)のアドバイスでプログラミングを楽しむ一篤さん(右)と花綸さん兄妹
父(左)のアドバイスでプログラミングを楽しむ一篤さん(右)と花綸さん兄妹
物心ついた頃からプログラミングに親しむ

みんなが使って幸せになれるものを

 小学生がプログラミングしたアプリやゲーム、ロボット作品の出来栄えを競う「2024年度全国選抜小学生プログラミング大会」で、飯綱町牟礼小学校6年(当時5年)の宮原一篤(かずま)さん(11)が「みんなのみらい賞」を受賞した。宮原さんは、「最高賞を取ったのは3年生。出場者のほぼ全員がプログラミングコードを使っていて全国のレベルの高さに圧倒された」と振り返り、小学校最終学年となった今年度のリベンジを誓っている。


 同大会は、プログラミング教育が小学校で必修になったことを受けて、全国の地方新聞社などでつくる全国新聞社事業協議会が、プログラミング教育の推進と子どもたちの考える力や表現力などの育成を狙いに2020年度から開き、昨年度が5回目。宮原さんは今年1月の県大会で最優秀賞を受賞し、3月に東京で開かれた全国大会に進んだ。全国大会では、都道府県大会を勝ち抜いた47組の代表が、それぞれ作品の制作目的や特徴、工夫や苦労、用途の広がりなどについて発表した。


 宮原さんの作品は「シャキッと先生」。親から指摘されて悩みだった自分の姿勢の悪さを直そうと開発した。AIに良い姿勢と悪い姿勢を学ばせ、姿勢が崩れるとセンサーが察知、「シャキッとしよう」と音声で知らせてくれる。


 父母は共にIT関連の専門家。宮原さんは、物心ついた頃から、遊びの中でプログラミングに親しみ、つまずいた時には父母からアドバイスをもらいながらスキルアップを続けている。小3でジュニアプログラム検定最上位級のゴールドに合格。今回のシャキッと先生の制作は4年生から取り組み、実用化に向けて改良を重ねてきた。


 同大会には全国から1284組の応募があったが、長野県大会への応募作品は4点。妹でサミットアカデミーエレメンタリースクール長野2年の花綸(かりん)さん(8)が、「兄の音痴を直すため」に作った「ドレミファソラビット」が準優勝だった。全国大会を見守った宮原さんの父母は「全国のレベルの高さを痛感した。全国基準まで力をつけることが大切と感じた」という。


 宮原さんの将来の夢は、「フルスタックAI起業家」。「例えばLINEなど、みんなが使って幸せになれるものを作りたい」と笑顔をのぞかせた。

 記事・写真 中村英美


2025年4月26日号フロント

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