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旅の終わりのたからもの
=1時間52分 長野ロキシー(☎︎232・3016)で2月6日(金)から公開 (C)2024 SEVEN ELEPHANTS, KINGS&QUEENS FILMPRODUKTION, HAÏKU FILMS 父の祖国旅する父娘 手に入れたものとは ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を生き延びた父と、ニューヨークで生まれ育った娘。「旅の終わりのたからもの」は、そんな父と娘が父の祖国ポーランドを訪れ、家族の歴史をたどるロードムービーだ。 1990年代初頭、ルーシー(レナ・ダナム)はニューヨークでジャーナリストとして成功するが、どこか満たされない気持ちを抱え、自身のユダヤ人としてのアイデンティティーを求めてポーランドへ父親エデク(スティーブン・フライ)と旅に出る。しかし、案内役を務めるはずのエデクの身勝手な行動に振り回され、旅のスケジュールは変更ばかり。 ようやくかつて一家が暮らしていた家を探しあてるが、戦後の混乱で別の家族が暮らしていた。はじめはアウシュビッツ強制収容所に行くことさえ渋っていたエデクだが、意を決し悲惨な過去


プラハの春 不屈のラジオ報道
=2時間11分 長野ロキシー(☎︎232・3016)で1月23日(金)から公開 (c)Dawson films, Wandal production, Česky rozhlas, Česka televize, RTVS - Rozhlas a televizia Slovenska, Barrandov Studio, innogy 市民に真実を伝える ラジオ局員たちの闘い 1968年、チェコスロバキアで起きた民主化の動きは市民に希望と活気をもたらし、首都名を入れた「プラハの春」と言われた。しかし、旧ソ連を中心とするワルシャワ条約機構軍の軍事侵攻により民主化運動は弾圧され、「冬」に逆戻りする―。「プラハの春 不屈のラジオ報道」は、市民に真実を伝えようとしたラジオ局員たちの闘いを描いた実話の映画化だ。 共産主義支配下のチェコスロバキアでは、若者たちが民主化運動に立ち上がりデモが活発に行われていた。国営ラジオ局の国際報道部長ヴァイナーは、政府の検閲に抵抗し自由な報道のために活動していた。中央通信局に勤務するトマーシュは、新たに報道部で働くこと


モディリアーニ !
=1時間48分 長野ロキシー(☎︎232・3016)で1月16日(金)から公開 (C)Modi Production Ltd 不遇の画家に訪れた 狂気の3日間を描く 異様に長い顔と首、うつろな目。モディリアーニの描く肖像画は官能的で倦怠感のある独特な個性を放つ。才能に恵まれながらも批評家に認められず作品も売れなかった時期のモディリアーニの運命を変えた狂気の3日間とは—。「モディリアーニ!」は、俳優ジョニー・デップがおよそ30年ぶりに監督を務めた話題作だ。 第1次世界大戦さなかの1916年のパリ、モンパルナス。モディリアーニ(リッカルド・スカマルチョ)は出兵を志願した画家のモーリス・ユトリロとの別れの前夜を画家仲間たちと飲み明かしていた。泥酔し騒ぎを起こしたモディリアーニは警官に追われるはめになる。 一向に作品は売れず、芸術家としても認められないことに落胆したモディリアーニはパリを離れる決意をするが、恋人ベアトリスに背中を押され裸婦像を描くと、有名コレクター、ガニャ(アル・パチーノ)に会いに行くのだが…。 ジョニー・デップが監督を引き受けた


この本を盗む者は / 迷宮のしおり
「この本を盗む者は」(1時間25分)は12月26日(金)から 「迷宮のしおり」(1時間55分)は1月1日(木)から ともに長野グランドシネマズ(☎︎050・6875・0139)で公開 (C)2025 深緑野分/KADOKAWA/「この本を盗む者は」製作委員会 伝説の呪い解くため 本泥棒捕まえる旅へ (C)「迷宮のしおり」製作委員会 スマホの中の世界に 閉じ込められた少女 閉じ込められた世界から脱出するために必要なのは知恵と勇気—。今回紹介する2本のアニメ映画「この本を盗む者は」と「迷宮のしおり」は共に、閉じ込められた異空間から脱出しようと戦う少女たちの物語だ。 「この本を盗む者は」の原作は2021年本屋大賞にノミネートされた人気小説。主人公の御倉深冬(みくらみふゆ)は曽祖父が収集した巨大な書庫「御倉館」を管理する一家の娘。ある日、「御倉館」から門外不出の本が盗まれたことで伝説の呪いが発動し町全体が物語の世界に閉じ込められてしまう。読書も他人との関わりも嫌いな深冬だったが、伝説の呪いを解き、町を救うために本泥棒を捕まえる旅に出る。...


ペリリュー 楽園のゲルニカ
=1時間46分 長野千石劇場(☎︎226・7665)で公開中 (C)武田一義・白泉社/2025「ペリリュー 楽園のゲルニカ」製作委員会 戦争がもたらす狂気 三頭身の主人公たち パラオ諸島・ペリリュー島。南国のこの美しい島は太平洋戦争末期、激戦地となり、日本軍1万人は4万人以上の米軍相手に過酷な持久戦を戦い、多くの犠牲者を出した。「ペリリュー 楽園のゲルニカ」は史実を基に、漫画家志望の架空の兵士を主人公に、戦争の残酷さを描いたアニメ映画だ。 昭和19年。漫画家志望の21歳、田丸均は絵の腕前を買われ、仲間の最期の勇姿を遺族に向けて書き記す「功績係」としてペリリュー島にいた。無残な死でも美化した物語を書き記すことに、次第に違和感を覚え苦悩する田丸を励ましたのは、同期の上等兵吉敷だった。「生きて帰ること」を誓い合い友情を紡いでゆくが、彼らに下された命令は玉砕ではなく、本土決戦を少しでも遅らせるための盾となる持久戦だった。 南国ならではの美しい自然の風景が、激しい戦場へと一変する。そこは楽園ではなく地獄と化していた。彼らが強いられるのは武器も兵力も


ナイトフラワー
=2時間4分 長野グランドシネマズ(☎︎050・6875・0139)で公開中 (C)2025「ナイトフラワー」製作委員会 借金苦の2児の母が 危険な闇の世界へ 借金苦の2児の母親が、夜の街でドラッグの密売人に—。「ナイトフラワー」は、危険な闇の世界に足を踏み入れたヒロインの出会いと運命をスリリングに描いたヒューマンクライムサスペンスだ。 夫が残した借金の取り立て屋に追われ、関西から東京に逃げてきた夏希(北川景子)は、小学生の娘と幼い息子を抱えるシングルマザー。昼夜掛け持ちで働くが、食べることにも事欠く日々に追い詰められている。そんなある日、路上でドラッグの密売を目撃した夏希は、金欲しさに密売に手を染めるが、裏社会の容赦ない制裁を受けてしまう。「一夜限りしか咲かない花」=ナイトフラワー。闇の世界で夏希は花を咲かせられるのか。 夏希を助けたのは女性格闘家を目指し、ジムで激しいトレーニングをこなす多摩恵(森田望智)だった。世間知らずで向こう見ずな夏希を見かねてボディーガードを引き受け、いつしか女2人組の売人として悪の世界に行き場を見いだすのだった


TOKYOタクシー
=1時間43分 長野グランドシネマズ(☎︎050・6875・0139)、 長野相生座・ロキシー(☎︎232・3016))で公開中 (C)2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会 94歳の山田洋次監督 集大成の人間ドラマ 山田洋次監督・脚本の「TOKYOタクシー」は、人生の終活に臨む老女とタクシー運転手との一期一会の出会いが紡ぐ心温まる人間ドラマだ。 タクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)は娘の進学費用や家賃に車検と大きな出費を抱え、頭を悩ませながら休みなく働いていた。ある日依頼されたのは、85歳のマダム高野すみれ(倍賞千恵子)を東京から神奈川県葉山の高齢者施設まで送り届ける仕事。すみれから「東京の見納めに思い出の場所を寄り道したい」と頼まれ、さまざまな場所を巡ることに。そこで語られたのは、すみれの壮絶な過去だった。初めは互いに不愛想な2人だったが、会話を交わすうちに次第に打ち解け心を通わせてゆく。 フランスの大ヒット映画「パリタクシー」、(2022年、クリスチャン・カリオン監督)を原案にした山田監督91本目の本作は主演の2人のほか、蒼井


港のひかり
=1時間59分 長野千石劇場(☎︎226・7665)で公開中 (C)2025「港のひかり」製作委員会 孤独抱えた元やくざ 「自己犠牲」の生きざま 1960年代、東映の一時代を築きあげた任侠(にんきょう)映画は義理人情とやくざの人間模様を独特の美学で描いた。「港のひかり」は、往年の任侠映画の主人公を彷彿(ほうふつ)とさせる、孤独を抱えた元やくざと不遇な少年の出会いと人生の機微を描いたヒューマンドラマだ。 北陸の小さな港町で漁師として働く三浦(舘ひろし)は元やくざ。寡黙で他人と関わらず細々と暮らしている。ある日、同級生たちにいじめられていた目の不自由な少年、幸太を助ける。両親を交通事故で亡くし視力を失った幸太が、引き取られた家でも虐待を受けていることを知った三浦は、幸太を不憫(ふびん)に思い漁に同行させる。 「おじさん」と慕う純粋な少年と絆を深めていった三浦は、幸太に目の手術を受けさせようと決意し、決別したはずの過去と再び向かい合う。 オリジナル脚本を手掛けたのは日本アカデミー賞最優秀作品賞の「新聞記者」(2019年)や最優秀監督賞を受賞した


ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家
=1時間49分 長野ロキシー(☎︎232・3016)で11月14日(金)から公開 (C)-MACT PRODUCTIONS-LE SOUS-MARIN PRODUCTIONS-INA-PANTHEON FILM-2024 多量の記録映像と 懐かしい作品の数々 フランスを代表する映画音楽の巨匠ミシェル・ルグラン。「ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家」は、クラシックにジャズを組み合わせるという独自のスタイルで活躍した75年のルグランの生涯を追ったドキュメンタリー映画。 1932年にパリで生まれたルグランは、わずか11歳でパリ国立高等音楽院に入学。20歳で卒業後は映画音楽の世界に飛び込み、ジャン=リュック・ゴダール、クロード・ルルーシュら名だたる監督の映画音楽を手掛けた。なかでも世界に衝撃を与えたのはジャック・ドゥミ監督の「シェルブールの雨傘」(1964年)。せりふをすべて歌うという大胆で斬新なアイデアはルグランの提案によるものだという。フランスの大女優、カトリーヌ・ドヌーブが歌い踊る「ロシュホールの恋人たち」(67年)でミュージカル映画の


てっぺんの向こうにあなたがいる
=2時間10分 長野グランドシネマズ(☎︎050・6875・0139)で 10月31日(金)から公開 (C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会 田部井淳子がモデル 勇気と希望の物語 「てっぺんの向こうにあなたがいる」は1975年、35歳で世界最高峰のエベレストに女性で世界初登頂に成功した田部井淳子をモデルにした実話の映画化だ。 偉業を成し遂げ、世界から一躍脚光を浴びた登山家多部純子(吉永小百合)。結婚し妻となり2人の子どもの母となっても、登山家としての挑戦をやめない純子の姿は多くの女性たちに影響を与えていった。 晩年はがんで余命宣告を受けながらも山への情熱を失わず、いつもと変わらない日々を送る。そんな彼女の人生を支えるのは夫の正明(佐藤浩市)と、取材をきっかけに盟友にして相棒となった新聞記者の北川悦子(天海祐希)だ。 パイオニアとしての輝かしい栄光と引き換えに失ったものもある。世界の山々に挑戦し続けた彼女がてっぺんから見た景色とは…。 原作は田部井のエッセー「人生、山あり“時々”谷あり」。田部井は2016年に77歳で亡


愚か者の身分
=2時間10分 長野グランドシネマズ(☎︎050・6875・0139)で 10月24日(金)から公開 (C)2025映画「愚か者の身分」製作委員会 裏社会から脱出図る 若者らの過酷な運命 社会問題となっている「闇バイト」。「愚か者の身分」は、生活苦から犯罪に手を染めた裏社会から抜け出そうとする若者たちを描いたクライムサスペンス映画だ。 新宿・歌舞伎町。兄弟のように身を寄せ合って暮らすタクヤ(北村匠海)とマモル(林裕太)は、SNSで見つけた「獲物」から個人情報を引き出す戸籍売買で稼ぐ犯罪組織の闇バイトで生計をたてていた。裏社会に生きるタクヤが唯一信頼し、兄貴分として慕うのは運び屋の梶谷(綾野剛)だ。 組織の幹部が保管していた大金が盗まれ、タクヤは犯人に仕立てられて組織から執拗(しつよう)に命を狙われる。タクヤは梶谷の手を借りて、マモルと共に裏社会から抜け出そうとするが…。 タクヤとマモル、そして梶谷の3人の過去と出会いをそれぞれの視点で交差させながら、現在へと一つの物語に昇華させてゆく。第2回大藪春彦新人賞を受賞した西尾潤の原作を基に、この
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