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防災気象情報が変わる

  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

増えすぎた情報を整理 いざという時のために

 今年は春の訪れが早く、動植物たちもいつもより早めに活動を始めています。


 本来なら冬眠しているはずの真冬から、日本各地でクマの目撃情報が相次ぎました。例年より1カ月以上早いケースもあったそうです。


 要因として考えられるのが、気温の上昇です。春がやってきたと感じてクマが目覚める—それ自体は自然な行動ですが、そこにひとつ問題があります。


 まだ山には雪が残り、餌となる植物も十分には得られません。そのため、クマが餌を求めて人里へ下りてくることがあり、こうした「季節のずれ」が出没の増加につながるとみられています。


 動植物は、自分の体で自然の変化を感じ取るしかありませんが、私たち人間には、長い歴史の中で蓄えてきた気象の知見があります。


 5月29日からは、気象庁が発表する「防災気象情報」が、これまでにない規模で大きく変わります。これまでの改正は「情報を新たに加える」ものでしたが、今回は逆に「増えすぎた情報を整理する」改正です。


 変わるポイントは大きく三つ。


 まず、大雨に関する注意報と警報の種類が整理されます。これまでの「大雨」「洪水」に変わり、「大雨」「土砂災害」「河川氾濫」と、災害ごとに分かりやすい名称へ変わります。


 二つ目は、「危険警報」という新しい段階が加わることです。状況の悪化に応じて、注意報→警報→危険警報→特別警報の順で発表されます。


 三つ目は、注意報や警報の前に「警戒レベルの数字」がつくことです。例えば「長野地域にレベル4土砂災害危険警報が発表されました」といった形です。レベル4は「全員避難」の目安です。危険な場所にお住まいの方は、ためらわずにすぐに避難する必要があります。


 慣れるまではイメージしにくいかもしれませんが、とても重要な見直しです。このコラムでも何度かに分けてお伝えしますので、いざという時のために、覚えていってください。


(気象防災アドバイザー・気象予報士・防災士)


2026年4月25日号掲載

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