今年の流行語大賞は…
- 2025年11月29日
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「二季」がノミネート と冬しかない状態

毎年12月1日に発表される「ユーキャン新語・流行語大賞」。その年を映す鏡のようなこの賞に、気象の分野からは「二季」がノミネートされました。地球温暖化の影響で春と秋が短くなり、夏と冬しかないような状態を表した言葉です。
気象に関する言葉が最初に選ばれたのは、1990年の「気象観測史上」です。21世紀に入ると、こうした気象をめぐる言葉が頻繁にノミネートされるようになりました。「猛暑日」「ゲリラ豪雨」「爆弾低気圧」「PM2.5」「線状降水帯」「災害級の暑さ」「命を守る行動を」「地球沸騰化」…。どれも異常気象によって生まれた言葉ばかりです。
さらに、今年は群馬県伊勢崎市で国内最高の41.8度を観測。気象庁では40度以上の日を表す新しい言葉を検討しており、「酷暑日」が有力のようです。近いうちに、この言葉も流行語大賞の候補に挙がるかもしれません。
近年の暑さは人間だけでなく虫たちの世界にも深く影響を及ぼしているようです。
今年の夏は、蝉の声が少なく、蚊の姿もあまり見かけませんでした。蝉は暑いと熱中症のような状態になって、寿命を迎える前に死んでしまい、蚊は暑さを避けて、気温が落ち着く秋になってから活動を始めていたようです。生命力が強いイメージのあるゴキブリですら、気温が40度を超えると生き延びるのが難しいといわれています。
流行語を振り返ると、表現がどんどん強くなっていて、これ以上新しい言葉が増えないよう、温暖化を防ぐ行動をしていかなければいけないと感じます。
さて、この「気象予報ムシ」は、異常気象に翻弄される現代の特に子どもたちに少しでも天気や防災に興味をもってもらいたいと、4年前から始めました。
次回からは主役を昆虫から「動物たち」にバトンタッチして、季節や自然の変化をつづっていく予定です。そちらもぜひ楽しみにしてもらえるとうれしいです。
(気象予報士・防災士)
2025年11月29日号掲載



