五味池 破風高原
- 4 日前
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目を奪う朱色の大群落

高原や山でレンゲツツジが咲き始めた6月上旬の土曜日に、須坂市の五味池破風(はふ)高原を訪れた。破風岳(1999メートル)にも登り、麓を埋め尽くすように咲き誇る朱色の大群落に目を奪われた。
一帯のレンゲツツジは株の大きさと100万株ともいわれる数で、県内最大規模とされる。花は130ヘクタールの草原を下から上へと咲いていくため、6月下旬頃まで楽しめる。
高原の一角からは須坂や長野の街並みを見渡し、天気が良ければ北アルプスや北信五岳が一望できる。

この日は山仲間の友人と2人で、小布施町の雁田山(かりたさん)(759メートル)に登る予定で9時前に長野市内を出発した。だが途中の車内で、いつでも登れる雁田山より、この時季しかレンゲツツジの花が見られない五味池破風高原にしようと一致。急きょ行き先を変更し、途中から須坂市内へ。
豊丘ダムに通じる曲がりくねった県道を市街地から20キロ余。1時間近くかかって到着した。300円の環境保護協力金を払い、さらに先の管理棟付近の駐車場へ。
当番で管理棟に詰めていたおじさんから「RV車なら500円払えば管理道路の行き止まりまで行っていい」と聞き、破風岳への時間短縮のため友人のRV車で上部へ向かう。

未舗装の道が狭まるリンドウ群生地手前の草地に車を止め、11時過ぎに歩き始める。レンゲツツジのシーズンに合わせたのか、登山道は両側のササを刈ってあり快適に登れる。
30分ほど進むと、樹木の切れ間から破風岳の姿が。山頂部から長野県側に鋭く切れ落ちている。
熊対策のため終始つけていたラジオから、正午の時報が鳴ると同時に山頂に。以前登った時の出発点だった毛無峠や群馬県側の小串鉱山跡を見下ろしながら昼食に。

同じ道を下山し、リンドウ群生地の手前から車に乗って下る途中、20メートルほど先をニホンジカが横切った。しばらくこちらを見ていたシカは、今度はジャンプしながら道路を横切って走り去った。熊でなくてよかった。
大平付近からレンゲツツジの群落が始まる。標高が高いため、まだ開花したばかりだ。さらに下ると、管理棟の周辺は満開で息をのむほどの見事さだ。
もう一つの見どころの大池まで車で向かう。居合わせた須坂市の地域おこし協力隊の女性が「私も行きたい」と言って案内してくれた。
未舗装の狭い道を15分ほど進むと大池に。池の東側がレンゲツツジの群生地だ。中に1株、ここにしかないという黄色の花が。静寂に包まれた大池周辺は別天地の趣だ。
レンゲツツジを堪能した後、帰路へ。来た道と同じルートで須坂市内に戻り、16時過ぎに帰宅した。

(横内房寿)
2026年2月20日号掲載



