161 戸隠高原でスノーシュー
- 4 日前
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眼前に迫る荒々しい雪山

2月下旬の土曜日、冬場の運動不足対策も兼ね、戸隠高原へスノーシューに出かけた。コースは戸隠神社奥社入り口から森林植物園を抜け、鏡池へ。帰りは鏡池から隋神門へ向かい、奥社入り口に戻る約4キロの道のり。
ここを歩くのは2017年の冬以来。願ってもない好天に恵まれ、眼前に迫る荒々しい戸隠連峰の眺めと、この時季ならではの鏡池の氷上散歩を楽しんだ。
8時半に同行者が集合し、車2台で出発。浅川のループ橋を経て飯綱高原森の駅でスノーシューをレンタルし、奥社入り口の駐車場へ。

一帯はインバウンド客らで大にぎわいだ。スノーシューを手に持って参道の鳥居へ向かったところ、足を滑らせて転倒。腰をしたたかに打ってしまった。幸い歩くのに支障はなかったためスノーシューを履き、混雑する参道を避けて森林植物園の中に入る。
今冬は雪が少ないとはいえ、園内は一面の銀世界。雑木林の中をスノーシューやスキーの踏み跡をたどって進む。樹間越しに戸隠山が見え隠れする。雪面には時折、ウサギと思われる動物の足跡も。
1時間余で鏡池に到着。全面に氷が張った池の上は雪に覆われているため地面との境が分からず、そのまま氷上へ。池の中央にある枯れ木のそばで先着組が写真を撮り合っていた。ここまで来られるのは冬だけだ。
この枯れ木には以前、丸い穴が開いていた。穴の向こうに西岳を入れて写真を撮るのが定番だったが、10年近い歳月を経て枯れ木はさらに朽ち、穴はなくなっていた。

氷上から間近に仰ぐ戸隠山や西岳は、雪の白と岩肌の黒の対比が青空に映え迫力満点。絶景を目に焼き付けた後、近くの冬季閉鎖中のレストランのベランダを借りて昼食に。食べ終わる頃、仲間がガスこんろで湯を沸かし、熱いコーヒーをふるまってくれた。
帰路、鏡池を過ぎると、スノーシューを履いたまま小川を渡らねばならない箇所が幾つか。くぼ地に設けられた橋に当たる雪の部分が随分狭い。
横向きになって何とか渡り終えたが、足を踏み外して落ちる人も。もがきながらはい上がるのが大変そうだった。
間もなく赤い鳥居が立ち並ぶ天命稲荷へ。ここには「戸隠最後の修験者」といわれた姫野公明師(尼僧)が建てたお堂がある。願い事がかなったのか、寄進された鳥居は以前よりだいぶ増えていた。

目指す隋神門に着き、余裕があれば奥社へもと思ったが、その先の杉並木は雪崩の危険のため通行止め。厳重に封鎖されており、観光客もここで引き返している。
付近でスノーシューを脱ぎ、ストックで肩に担いで参道を下る。澄んだ空気の森の中をたっぷり歩き、絶景も堪能して満足の一日だった。
(横内房寿)
2026年3月14日号掲載



