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クモの雨ポーズ

垂直に垂れ下がり 雨粒の衝撃避ける

 雨の日は「クモの巣」をよく見かけると思ったことがありませんか。これはクモの巣が雨の日に増えるのではなく、雨粒がついてキラキラ光ることで見つけやすくなるためです。

 運が良いと、「クモの雨ポーズ」を見られるかもしれません。

 それはクモが雨粒を避けるためのポーズで、普段は網に8本の足でつかまっているクモが、雨の日は数本の足だけを網に掛け、残りの足をぶらんと垂れ下げるのです。

 なぜそんなポーズをするのか。一説によると垂直になることで雨粒が当たる面積をできるだけ小さくしているそうです。

 小さなクモにとって雨粒の衝撃は相当なもので、ポーズを変えることで身を守っているのでしょう。

 雨の日は「雲」もいつもと違う姿になります。

 強い雨や雷をもたらす雲は「積乱雲」ですが、積乱雲の始まりはロールパンのような「積雲」です。積雲は大気の状態が安定している場合はそれ以上成長しません。しかし、不安定な場合は3段階で発達していきます。

 第1段階は「並積雲」と呼ばれる、シュークリーム型。この状態ではまだ雨は降りません。

 第2段階は「雄大積雲」と呼ばれるソフトクリーム型で、強い雨を降らせることがあります。

 第3段階が「積乱雲」で、雷雨や突風、ひょうの恐れがあります。

 もしかすると皆さんが「積乱雲」だと思っている雲も「雄大積雲」かもしれません。

 見分け方は二つあり、「髪の毛のような筋が上の方に出ている」か「雷を伴う」と、積乱雲に分類されます。

 天気予報の技術が向上した現代でも、積乱雲の出現を正確に予測することは難しいとされています。雲を眺めることを習慣にしておくと、いざという時に自分の身を守ってくれるはずです。

 気象予報士・防災士


2023年4月29日号掲載

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