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Michael/マイケル

  • 7 日前
  • 読了時間: 2分

=2時間8分

長野グランドシネマズ(☎︎050・6875・0139)、

イオンシネマ須坂(IMAX版と通常版 ☎︎214・6729)で公開中

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スーパースターの 甥が圧巻のダンス

 音楽、ダンス、映像を融合させ、それまでの音楽業界やポップカルチャーに革新をもたらした「キング・オブ・ポップ」、マイケルジャクソン。「Michael/マイケル」は、2009年の死去後も世界の音楽シーンに影響を与え続ける伝説のスーパースターを描いた伝記映画だ。


 製鉄所で働く野心家のジョセフ・ジャクソンは、息子たちを厳しく特訓し兄弟グループ「ジャクソン5」としてデビューさせた。少年マイケルは圧倒的な歌声で人々の心をつかんでいく。


 やがて青年となったマイケル(ジャファー・ジャクソン)に運命の出会いが訪れる。名プロデューサー、クインシー・ジョーンズによってマイケルは音楽的才能を広げ、歴史的なヒットアルバム「スリラー」などヒット曲の数々を生み出し、全世界的なアーティストとなっていった。


 音楽とともに描かれるのはマイケルの孤独と心の葛藤だ。父親の強い呪縛への反発と家族愛。スターダムに上り詰めたマイケルは、子ども時代の喪失を取り戻すかのように、大好きな絵本「ピーターパン」に登場する「永遠に年を取らない子どもたちの国」ネバーランドをつくる。使命感と優しさで、動物たちを保護し、病気の子どもを見舞い励ます。


 自らのアイデアで革新的なダンスパフォーマンスと映像を次々と生み出し、エンターテインメントの世界における黒人差別を変えていった。


 主演のジャファー・ジャクソンはマイケルの(甥)(おい)。撮影までに2年かけて徹底的なリサーチとダンスパフォーマンスを習得し、異彩を放つ。華麗なムーン・ウオークやキレキレのステップは圧巻だ。マイケルがよみがえったかのようで感慨深い。


 ドキュメンタリー映画「ディス・イズ・イット」(2009年)では、マイケルの音楽へのこだわり、高い芸術性に驚いた。本作で魅了されるのは、マイケルのあふれるほどの創造性と繊細さだ。体から湧き出るかのようにリズムを刻みステップを踏む。歌詞に込められたマイケルの願いは時に優しく時に強く、聴く者の心に突き刺さる。名曲の数々が生まれる瞬間を体感する極上のエンターテインメント映画だ。


(日本映画ペンクラブ会員、ライター)



2026年6月13日号掲載

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