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飯山・小菅の遺産と文化

  • 13 分前
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県立歴史館で企画展

鳳凰文透彫奥社脇立二面と中世以前作の曼陀羅(まんだら)図について解説する黒川さん
鳳凰文透彫奥社脇立二面と中世以前作の曼陀羅(まんだら)図について解説する黒川さん

北信濃の三大修験霊場の一つ

 かつて戸隠、飯綱と並ぶ北信濃の三大修験霊場とされた飯山市瑞穂にある集落「小菅」を紹介する企画展「霊場小菅〜飯山の遺産と文化」が千曲市の県立歴史館で開かれています。


 小菅は、7世紀後半ごろの開山とされ、小菅山元隆寺(がんりゅうじ)を中心に繁栄。全盛期の中世には37の僧坊や10の末院が立ち並ぶ優美な地であったといいます。戦国時代、川中島の戦いで、武田方による兵火で焼失しますが、その後、坊を総括した大聖院(だいしょういん)やいくつかの坊院が再興されたほかは、坊院跡は一般の居住地へと転じていきました。この坊院群の地割は、今日も石垣などで区画され、居住地や耕作地として継承されています。


 こうした歴史的背景から小菅には、国重要文化財の小菅神社奥社本殿などの建造物をはじめ、信仰に関わる美術品や、国重要無形民俗文化財の「柱松柴燈神事(はしらまつさいとうしんじ)」など、さまざまな種類の宝物が伝えられています。2015年には小菅の里と小菅山の文化的景観が国の重要文化的景観に指定されました。


 今回の展示では、小菅山元隆寺本堂の本尊であったとされる平安時代後期の「木像馬頭観音菩薩坐像」(県宝)、室町時代に近隣の土豪らによって寄進された「板絵著色観音三十三身図」(同)、同時代、小菅山の由緒を記した「信濃国高井郡小菅山八所権現并(ならびに)元隆寺由来記」など計50点余りを展示紹介しています。


 1546年制作の「鳳凰文透彫奥社脇立二面」(県宝)は、桐の木に止まる鳳凰と、折れた竹の枝に止まる鳳凰をそれぞれ半肉透かし彫りで表現したもので、卓越したデザインの美しさが感じられます。


 企画展担当の総合情報課の黒川稔さん(59)は「国の重要文化的景観に指定される小菅の歴史と、文化的景観の価値と魅力を改めて知ってもらう機会にしてほしい」と話していました。


 3月1日(日)まで。9時から16時(3月1日は17時)開館。休館日は月曜(祝日の場合は開館)と祝日の翌日、2月24日(火)から27日(金)。入館料は企画展のみ一般300円、大学生150円、高校生以下無料。


 (問)同館総合情報課☎︎274・3991


2026年1月24日号掲載

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