水野美術館で「京都の日本画」展
- 8月9日
- 読了時間: 2分
京都市立芸大資料館の所蔵作品

若里の水野美術館は、京都市立芸術大学芸術資料館が所蔵する日本画を紹介する特別展「京都の日本画—100年の軌跡」を開いています。1880(明治13)年に日本初の公立美術学校「京都府画学校」として開校し、7月に145周年を迎えた同大学歴代の学生らが描いた日本画の卒業制作を中心に学校ゆかりの日本画家55人の計60作品を展示紹介しています。
設立に尽力した田能村直入(ちょくにゅう)と幸野楳嶺(ばいれい)が開校を祝して揮毫した墨画をはじめ、初期の頃、教諭を務めた楳嶺や近代日本画壇の巨匠・竹内栖鳳(せいほう)らの絵手本集などを紹介。
さらに1909年に併設された絵画専門学校第1期生の入江波光、村上華岳(かがく)、小野竹喬(ちっきょう)、土田麦僊(ばくせん)らや、福田平八郎らの卒業制作を展示。2階展示室には、21年から80年までの間の卒業生の卒業制作の中から、堂本印象、上村松篁(しょうこう)、山口華楊(かよう)、秋野不矩(ふく)らの作品が並びます。
展覧会初日、特別ギャラリートークを行った同芸術資料館学芸員の松井菜摘さんは、日本美術史に燦然と輝く巨匠たちの作品解説をする中で「隠れた名作」にもスポットを当て「無名ながらも優れた作家がいたことも知ってほしい」と話していました。
9月21日(日)まで。月曜休館(8月11日、9月15日は開館、翌火曜日は振替休館)。開館時間は9時半から17時半。入館料は一般1200円、中・高校生700円、小学生400円。小中学生は土曜無料。
(問)同館☎︎229・6333
2025年8月9日号掲載



