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歌川国芳 パノラマ錦絵の世界

  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

須坂・田中本家博物館で

展示室には大迫力の3枚組みのパノラマ錦絵が並ぶ
展示室には大迫力の3枚組みのパノラマ錦絵が並ぶ

 幕末の浮世絵師歌川国芳(1797〜1861年)の3枚続きの大判錦絵を特集展示する「歌川国芳 パノラマ錦絵の世界」が須坂市の豪商の館田中本家博物館で開かれています。


 国芳は、豪快な武者絵や趣向を凝らした戯画、奇想天外なドクロや化け猫図などで広く知られます。その国芳が編み出したのが、浮世絵を3枚組み合わせて一つの作品にするスタイル。これにより、1枚の絵では表現しきれないようなスケールの大きい迫力ある表現に成功しました。


 今回同館では、武者絵、美人画、役者絵の3つのテーマに分けて計27作品を展示紹介しています。武者絵のコーナーには、闇の中から現れた巨大な骸骨が印象的な大人気作品「相馬の古内裏(ふるだいり)」、妖術使いの児雷也と宿敵大蛇丸が巨大なガマの上で戦う姿を描いた「児雷也」が並びます。「川中嶋合戦」は、謙信が騎乗から打ち下ろした太刀とそれを受ける信玄の軍配団扇、右側の武者が突き出したやりが中央で交差する構図。謙信と信玄の大迫力の一騎打ちシーンを楽しめます。


 「国芳が発明した3枚組み傑作浮世絵のインパクトと迫力を味わって」と同館。


 12月14日(日)まで。開館時間は11月30日(日)まで平日11時から15時半、土日祝日10時から16時。12月1日(月)から11時から15時半。休館日は火曜。入館料は一般1100円、中高生350円、小学生250円。

 (問)同館☎︎248・8008


2025年11月15日号掲載

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