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南部小合唱団 全国の舞台へ

  • 10月11日
  • 読了時間: 2分

全日本合唱コンクール

練習をする南部小合唱団。メンバー同士で歌詞にある笑顔の表情ができているかを確認。「OK」の出たメンバーは前に並び、残ったメンバーと向き合って練習した
練習をする南部小合唱団。メンバー同士で歌詞にある笑顔の表情ができているかを確認。「OK」の出たメンバーは前に並び、残ったメンバーと向き合って練習した
みんなの気持ち 一つにして

 長野市立南部小学校の合唱団が8月に岡谷市で開かれた長野県合唱コンクールで金賞を受賞した。11月9日(日)に静岡県浜松市で開かれる全日本合唱コンクール全国大会に出場する。同コンクールの全国大会出場は初めて。6年で団長の清水紗瑛さんは「今までたくさん練習してきた成果を出せるように、みんなで一生懸命頑張ってきたい」と張り切っている。


 県大会小学生部門には、テープ審査で選ばれた代表6校が出場し、それぞれ自由曲1曲を発表。南部小合唱団は「お日さま」を歌い、伸びやかな歌声の明るさと曲想の表現を評価され、全国大会への出場切符をつかんだ。


 メンバーは、4年から6年までの男子と女子52人。月曜を除く毎朝15分間と、火、木曜の放課後1時間、多目的ホールで練習を重ねている。今年はNHK全国音楽コンクール県大会で金賞を受賞。9月上旬、さいたま市であった関東甲信越ブロックコンクールに進んだが、全国大会へつながる金賞には惜しくも届かず、「奨励賞」を受賞した。


 出場を決めた全国大会には、沖縄から北海道まで38校が参加する。この中には、メンバーが涙をのんだNHKの関東甲信越ブロックコンクールで同じ自由曲を選んで結果を出した小学校も参加する。


 顧問の杉山哲夫さん(66)は、メンバーの持ち味を「ストレートな歌声。良くも悪くも『カーン』と思い切って声を出すことに躊躇がないところ」と言う。「リベンジの気持ちで臨む児童もいる。曲の場面のイメージをもっと深めて、機微を捉えた表現を磨いていきたい」と話す。


 清水さんと同じ6年で副団長の山口瑚白さんは、メンバーを「みんな明るくて歌うのが大好き。細かな音の表現を大事に練習して、伸び伸びと歌えるところが強み」と紹介。清水さんと山口さんの2人は笑顔で「みんなで気持ちを一つにして、優勝するつもりでコンクールに臨みたい」と力強く声をそろえた。


 78回目を迎える全日本合唱コンクール全国大会は全日本合唱連盟などが主催。小学校、中学校、高校、大学、職場、一般の各部門がある。小学生部門は2019年から開催し、7回目。


記事・写真 中村英美


2025年10月11日号フロント

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