七二会小児童が作った「シルク灯籠」
- 2月7日
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銀座NAGANOで展示

ライチョウ・道祖神などデザイン「県の宣伝になれば…」
七二会小学校の児童たちが養蚕学習の一環で繭から糸を紡いで制作した「シルク灯籠」が、長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」(東京都)で展示紹介される。制作した5年生の堀田ほのかさんと太田吏砂さんは「長野県を代表する建物や動物のデザインを入れた作品で、長野県の宣伝に役立てられたらいい。東京のお店に来てくれた人が美しい作品と思ってくれたらすごくうれしい」と喜ぶ。
同ショップを運営する県観光機構(岡田町)が、2月20日(金)から23日(月)まで長野駅前から善光寺、城山公園周辺を会場に開く「第23回長野灯明まつり」の東京でのPRを兼ねて同小学校オリジナルのシルク灯籠を注文。5年生5人が新たに6基作って貸し出すことになった。
新作のシルク灯籠は底の1辺が15センチの正方形、高さ25センチの四角柱の木枠に繭8個から取った生糸を巻いた。今回は、養蚕学習を受け持つ西沢浩教諭(61)が、県を象徴する奥穂高岳などの山、カモシカやライチョウといった動物、松本城など歴史的建造物、道祖神などをモチーフにデザインした切り絵を作製。児童たちは木枠に生糸を巻く途中で、これを3面に挟み込んだデザインの灯籠を完成させた。

七二会小の養蚕学習は、蚕の卵を貯蔵するための「風穴」が学区内に復元整備されたことをきっかけに、2019年に蚕の飼育から始まった。翌20年には繭を活用した「シルク灯籠」の制作を開始。23年からは活動資金調達のため地元の道の駅信州新町などでの販売を始めた。地域の人たちから桑を分けてもらったり、繭から糸を取る方法を教えてもらったりするなど、地域の協力を得ながらの活動は、今では七二会の地域おこしの要に位置付けられるまでに。地区ではシルク灯籠を「七二会の特産品」に育てる取り組みも始まっている。
今年度は、3年生から6年生までの16人が1学期に約1000匹の蚕を飼育して収繭(しゅうけん)。2学期からこれを使ってシルク灯籠の制作に入り、これまで約70基を仕上げて出荷した。
西沢教諭は6年にわたり、児童たちと試行錯誤しながら改良を重ね、現在のシルク灯籠となった。「作品群として県外に出るのは初めて。展示を通して多くの人たちに七二会小の活動を知ってほしい」と期待する。
銀座NAGANOのショップ入り口を飾る場所に2月28日(土)まで展示される。
記事・写真 中村英美
2026年2月7日掲載



