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信州新町手おりの会 40周年記念作品展

  • 7 日前
  • 読了時間: 3分

31日まで 世界に一つだけの魅力

作品の展示方法などについて話す会員ら。中央と右の会員が着ているチュニックはそれぞれの自作の裂織で仕立てた手作り品
作品の展示方法などについて話す会員ら。中央と右の会員が着ているチュニックはそれぞれの自作の裂織で仕立てた手作り品

 「信州新町手おりの会」(西沢悦子会長、31人)は3月31日(火)まで、「40周年記念作品展〜わたしの彩 みんなの彩」を信州新町美術館市民ギャラリーで開いている。会員らが制作したバッグやスマホケース、マルチカバー、ストール、ポーチなどの小物類まで合わせて150点余りを展示。会では「どれも世界に一つだけの織りの魅力が詰まった作品。手作りならではの優しさや温かみを感じて楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。


 今年40周年の節目を迎えた会の発足は1986年。特産のサフォークの毛と、その頃閉鎖となった町内の二つの繊維工場から放出された残糸の活用を目的に、機織り経験のある女性3人で立ち上げた。


 当初は町の老人福祉センターの一角に、機織り機(高機=たかばた)1台を置いてスタートした。その後、鹿道地区の旧公民館などを経て、現在は閉園となった旧日原保育園を会の工房として使用。今ではここに地域の人たちから譲り受けた高機20台が所狭しと並ぶ。会員は70代を中心に30代から90代。地元信州新町から9人、大岡から6人、長野市街から16人が参加する。活動は月に2回、第2・4水曜日の10時から15時。毎回20人ほどが集まり、高機で布を織ったり、織りあげた布で裁縫をしたり、思い思いの作品づくりを楽しんでいる。


 手おり会の最古参で最年長の中村佐代子さん(92)は、小学校教員を定年退職する際に同僚に手作りの記念品を贈りたいと考え、1993年に入会した。家庭で当たり前に機を織っていた先輩会員がその技術を教えてくれた。さまざまな種類の糸で織れるが、今は布団や衣類などの使い古した布を裂いて横糸とし、毛糸などの縦糸に織り込んで新たな布に再生する裂織(さきおり)が大半だ。


会員手作りの作品
会員手作りの作品

 中村さんは裂織の一番の魅力を「不要になった布をごみにしないで生かすことで新しい布に再生できるところ」と強調。「元の布からは想像できない、織る人によってまるで違った個性的な作品ができる」。亡くなった父親の着物や自分の子どもが幼い頃に着ていたセーターをほどいてこたつの上掛けや自分のチュニックなどに生まれ変わらせてきた。


 会長を務めて7年目の西沢悦子さん(75)は「会員同士の交流がとても温かい会。その雰囲気が作品からも伝わればうれしい。世界に一つ、会員の個性あふれる幅広い作品を大勢に見てほしい」と話した。


 3月28日(土)、29日(日)は機織り体験コーナーも開設。節目を記念して、手作りのしおりやブローチが当たる「お楽しみくじ」もある(なくなり次第終了)。開館時間は9時から16時半(31日は13時まで)。30日(月)は休館。入場無料。


 (問)同会代表・西沢☎︎090・9667・7381


記事・写真 中村英美


2026年3月28日号フロント

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