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新米飼育員の動物園ガイド

一推しは「ミニミニかめ展」

塚田さん(左)の解説でヒョウモンガメの特徴を観察する参加者

 5月24日のまち歩きは「新米飼育員の動物園ガイド」。案内人はこの4月から城山動物園で飼育員(学芸員)として働く塚田泰佑さん(27)。幼い頃から何度もここを訪れ、いつしか「動物園の飼育員」が憧れの仕事になったという。今回は、今春その夢をかなえて張り切る塚田さんと歩く門前ならぬ城山動物園まち歩きだ。

 参加者は5人。いつもどおり集合場所の楽茶れんが館を出発して一路城山動物園へ。自然観察指導員でもある塚田さんは途中、城山公園で桜の葉を観察。「見慣れた葉っぱだけれど、縁がギザギザだったり、葉の付け根あたりにはコブのようなものがあったり、これってどんな役割があるのか。答えが出なくとも想像して考えてみることが大事」と自然の見方をアドバイスしてくれた。

 城山動物園の門をくぐってまず出迎えてくれたのはカリフォルニアアシカの「ドレミ」(雌)と「シュン」(雄)。食事タイムに合わせて訪れることにして向かったのは塚田さん一推し、前日から始まったばかりという「ミニミニかめ展3」(8月31日(木)まで)。ここでは9種10匹が展示されていた。自宅で20歳と25歳になるヒョウモンガメ2匹を飼育中という塚田さんのカメへの思いは熱く、展示中のカメの特徴をそれぞれ分かりやすく紹介してくれた。陸で暮らすカメには水かきはなく、防御力を強くするために形は球体に近くなる。一方、水中で暮らすカメは陸ガメに比べると平べったい。また腹甲(おなか)がへこんでいるのが雄、平らなのが雌など簡単に雌雄を判別できる見方も教えてくれた。

 現在90キロを超える30歳のアルダブラゾウガメを横目に今春オープンしたコピエへ。コピエはアフリカのサバンナにある岩場のこと。城山動物園は匿名者からの寄付金を活用してコピエを模した岩場のある獣舎を新調した。そこにはつがいのケープハイラックスが仲良く暮らしていた。

 冷凍のアジとサバを食べるアシカの食事タイムを見た後、最後は塚田さん担当のニホンザルのサル山へ。メインイベント「おさるの食事タイム」を見学する。餌の準備をして改めて登場した塚田さんは、集まったお客さんたちに37匹のニホンザルの顔と名前を一致させて覚えることに奮闘中と自己紹介。餌やりをしながら、サルに人気の餌をランキング形式で発表した。意外にも食パンの耳とモンキーフードが大人気であることが分かった。

 塚田さんは「人が一生の間に動物園を訪ねる機会は、一般的には、子どもの時大人に連れられて、大人になってデートで、親になって子どもを連れて、そして孫を連れて。さらに1回でも多く足を運んでもらうきっかけをつくりたい」と笑顔で話していた。

 記事・写真=中村英美

 (問)まちくらしたてもの案内所☎︎090・1553・1485(9:00〜18:00)


2023年6月10日号掲載

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