top of page

「科学の甲子園ジュニア」出場

  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

桜ケ岡中1年 新井響介さん

桜ケ岡中学校から初めて出場する新井さん
桜ケ岡中学校から初めて出場する新井さん
あすまで兵庫県姫路市で開催

長野県チームのほかの5人と協力し合い

 兵庫県姫路市で12月12日(金)から14日(日)までの3日間開かれている「第13回科学の甲子園ジュニア全国大会」(主催・科学技術振興機構)に、桜ケ岡中学校1年生の新井響介さん(13)が県代表チーム(6人)の一人として出場する。チームはほかに屋代高校付属中学校の4人、信大付属松本中学校の1人。新井さんは「数学」分野などで競技に挑み、好成績を目指す。


 大会は、科学が実際の生活や社会と深く関係していることに気付き科学を学ぶ意義を感じてほしいと2013年に始まり、今年は全国から1082校、2万7474人が応募。47都道府県選出の中学1、2年生のチーム(6人)が役割分担をし、協力し合いながら数学や理科など複数分野にわたる問題に挑み、科学の知識や問題解決能力を競い合う。


 新井さんは6月の北信地区予選を通過し、3人1組で競った8月の県予選では上位2組6人に入り県代表に選ばれた。県予選で初対面だった2人と組んだ新井さんは「難易度が高く、時間が足りなかったけれど、3人が協力し合ってできてよかった」と振り返った。全国大会では「数学や化学、生物、地学、情報など複数分野の知識を柔軟に組み合わせて問題を解いていきたい」と意気込んでいる。


 全国大会は「筆記競技」と「実技競技」が行われ、総合点を競う。筆記競技では得意の「情報」をほかのメンバーに譲り、「数学」で挑む新井さん。「チーム事情をみながら、みんなで話し合って決めた。1年生だがチームに貢献したい」と話す。中学2年生レベルの問題も多く、プレッシャーや不安もあるというが、過去問題を中学の数学教師などに指導してもらっている。


 課題が公開されている実技競技は、電磁気の仕組みを使ったリニアモーターカーのようなマシンを作り、走行距離やマシンの重さ、使用磁石の個数の総合記録で勝敗を決める。新井さんはコースやマシンを設計・製作する工作を主に担当。今までに4度、メンバー全員が集まって実験・試作を繰り返し、オンラインでも進展状況を確認してきた。「完成まであと少しのところまできた。本番では絶対に走らせたい」と話す。


 大会には友人に誘われて参加した。プログラミングが好きで、学校の情報の授業のほか、塾にも通い、3Dキャラクターなどを作ったりしている。山形県で塾の先生をしている祖母にはオンラインで数学や英語を学んでいる。祖母からは「全国大会、頑張って」と声をかけられた。


 「いい結果を残して早くプレッシャーから解放されたい」と13歳の本音を語りながら、「議論を重ねるうちにチームが明るい雰囲気になり、団結力が生まれてきた。全国大会が楽しみ」と自信ものぞかせた。


記事・写真 斉藤茂明


2025年12月13日号フロント

 © weekly-nagano  All rights reserved.

bottom of page