家庭を拠点に学習 成果の絵画展
- 3月21日
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川中島町の猪爪虹暉さん14歳

母提案企画の「卒業記念展」
26日〜31日 ギャラリータカハシ川中島で TSB児童画展県知事賞など受賞
川中島町の猪爪虹暉(いのつめこうき)さん(14)は3月26日(木)から31日(火)まで、絵画展で受賞した作品を含め、この5年間に描きためた約40点を展示する「卒業記念展〜感謝を色に」をギャラリータカハシ川中島(川中島町)で開く。猪爪さんは、地域の小中学校に在籍のまま家庭を拠点に学習を進める「ホームスクール」で学び、虫や動物のスケッチをきっかけに絵を描くことが好きになった。「神様がつくった自然の素晴らしさや豊かさ、美しさを感じて、一緒に感動してもらえたらうれしい。大勢に見てほしい」と広く来場を呼びかける。
猪爪さん家族は敬虔なクリスチャンで、父母は「聖書に時間を置きたい」という思いから、虹暉さんの教育方法に一般的な学校教育ではなく「ホームスクール」を選んだ。小学生の頃、家庭での「体育」の時間には、専ら茶臼山恐竜公園の散歩が充てられた。幼い頃から虫や動物が好きだった虹暉さんは、いつしかここで虫をつかまえることに熱中。見つけた虫や植物を調べるうちに、それらをスケッチして描くように。「昆虫を細かく観察してみるとどれもすごく美しくてとりこになった」と言う。
小学4年の時に、初めて捕った大きなカラスアゲハを描いた作品をTSB児童画展に応募して入選。翌年も、ハンミョウを描いて応募すると県教育委員会賞を受賞するとともに同時開催の世界児童画展で特選を受賞した。その後も同絵画コンクールへ出品を続け、中学3年の今年度は、父の手のひらと赤ちゃんだった頃の自分の手を題材に応募した「愛の絆」が最高賞の県知事賞を受賞した。
今回の個展は、「学校で飾って友達や保護者に見てもらうという体験をさせてあげられなかった」と、虹暉さんの成長をずっと傍らで見守ってきた母千鶴さん(44)が提案して企画した。
個展では、TSB児童画展に応募し受賞したこれまでの作品をはじめ、ヘラクレスオオカブトやダチョウ、川を遡上(そじょう)するサクラマスなどを透明水彩や不透明水彩、パステル、クレヨン、鉛筆などさまざまな画材で制作した作品を展示。満開の桜の下に集う人々を描いた風景画や朝日に向かって仲良く歩くカップルの後ろ姿を描いた最新作も飾る。
「作品を間近にしてくれた人が喜びや平安に思う気持ちになってくれたら」と虹暉さん。会場では、最近仕立てたレザークラフトのトンボやチョウのキーホルダー、はがきサイズで花や果物を描いた作品の販売も行う。
入場無料。開館時間は10時から18時(初日は13時半から、最終日は15時半まで)。
(問)ギャラリータカハシ川中島☎︎284・7055
記事・写真 中村英美
2026年3月21日号フロント



