カメムシのにおい

「強い」「薄い」使い分け 仲間への合図にも

 秋が深まってくると、家や学校などの中に「招かれざる客」が現れます。集団で体を寄せ合って暖をとり、強烈なにおいをまき散らす厄介者…「カメムシ」です。

 成虫で冬を越す虫はほかにあまりいないため、これからの時季は目立つ存在です。

 実は私はカメムシのにおいをかいだことがありません。パクチーのにおいに似ているといわれていますが、カメムシを密閉容器に入れると、自分たちのにおいで死んでしまうそうです。相当恐ろしいにおいだと推測します。

 驚くことに、カメムシは目的によって、においを使い分けているそうです。

 においが強いときは、敵から身を守ったり、仲間に危険を知らせたりするときです。

 一方、薄いにおいは、仲間に集合を呼びかける合図です。冬越しに最適な場所を見つけたときは、においにつられて仲間が集まってくるそうです。

 「寒い冬」の前ほど里に降りてくるという言い伝えもあります。何度も見かけたときは冬の寒さを覚悟した方がよいかもしれません。

 ではこの冬はどうなるのでしょうか。ちなみに、気象庁が発表する長期予報は1カ月予報(週に1回発表)、3カ月予報(月に1回)、暖候期予報・寒候期予報(共に年に1回)の4種類です。

 暖候期予報は6月から8月までの「夏」の予想で、寒候期予報は12月から2月までの「冬」の予想です。期間内の平均気温や降水量・降雪量などを予想しています。

 先月発表された寒候期予報によると、長野県を含めた東日本は、気温も降水量もほぼ平年並みと予想されています。ただ、3年連続で暖冬でしたので、4年ぶりの寒い冬になりそうです。昨年以上に冬の備えが必要です。

 気象予報士・防災士


2021年10月30日号掲載