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130 北横岳
ロープウエーで手軽に 7月下旬の晴れた日と8月下旬の雨の日の土曜日に2度、北八ケ岳の北横岳(2480メートル)に登った。最初はスタッフを務める県カルチャーセンター「里山講座」の下見で、次は本番だった。 茅野市の蓼科高原から北八ケ岳ロープウェイを利用すれば、手軽に高山に登れる...


131 ずくと知恵の遺産01 戦後の再出発
食糧難を救ったお蚕さん 配給の 小麦粉わづか もらひ来て 雑炊造りて すする日々なり 根岸 茂 食ふ草よ 草よ草よと 誰も皆 花見にと来て 草を摘むなり 山田尚(ひさ)子 (昭和万葉集より) 戦争が終わり空襲の恐怖から解放されると、今度は空腹の脅威にさらされた。戦時下でも迫...


クマムシと宇宙天気
宇宙環境の変化観測 ひまわり10号に期待 地球上で最も生命力が強いといわれている生き物がいます。それは「クマムシ」です。 クマムシは8本足の体長1ミリにも満たない微生物です。踏みつけたら簡単に死んでしまいます。では何がすごいのか。その実力は体を乾燥させ、体内の代謝を停止させ...


16 イオンの新商品開発
地域おこしと位置づけて 身近な縁を感じることも 私が2004年から務めているイオングループのアドバイザーの仕事の一つに新商品開発があります。 昨年新発売した「愛媛ポンカンサワー」は、イオングループで愛媛県のご当地サワー開発の話が持ち上がった頃、ポンカンの産地・八幡浜市(愛媛...


130 信州シルクロード22 石炭の道
西条から岡谷の製糸場へ 中央線鉄道唱歌 福山寿久作詞 福井直秋作曲 46 山また山を 貫きて 出づれば「西条」停車場 「麻績」の駅を 過ぎてまた トンネルくぐる冠着山 繭から生糸を器械で作る製糸業では、動力源の燃料確保が必要不可欠だった。明治の初め製糸場の規模が小さな段階で...


129 信州シルクロード21 安曇野の信濃鉄道
製糸の片倉が推進役担う 北安曇郡歌 町村数は 十七の 中にも池田 大町は 郡内百貨の 輻湊地 五穀 蚕業 麻 煙草 造林 開墾 年々に 輸出の額も いと多し かつての塩の道に沿ってJR大糸線は、北アルプスの玄関口松本と信州に一番近い海の町・糸魚川を結ぶ。中央本線・篠ノ井線を...


128 信州シルクロード20 上田の私鉄網
東西南北つなぐ充実路線 三里先きの 風呂に往て来ぬ 夏の月 伊藤松宇 前書きを読めば一句の意味が、なおはっきりする。〈丸子電鉄の上田市迄(まで)延長せしを祝して〉。身近な電車が、地域の代表的な街へつながることを喜んだ。3里約12キロ、少しばかり遠出し、風呂を浴びてきたという...


127 信州シルクロード19 私鉄の広がり
蚕糸業との関わり深く 真田城址の上田町 縞の産地の名残ぞや 千曲の流れ音たかく 汽笛のこゑにひゞきあひ 坂城の駅もいつしかに いくや屋代の停車場 「地理唱歌汽車の旅」第三集より 信越本線の駅名を織り込みつつ1900(明治33)年、地理の学習用に発行された。上野を出て線路伝い...


126 信州シルクロード18 村山橋を架ける
蚕糸業最盛期大きい期待 冬枯の 村の人びと 舟橋の 板はづし居(お)り 洪水(おおみず)の川に 島木赤彦 日本の代表的な大河、千曲川を渡るのは容易でなかった。両岸にロープを渡し、たぐって向こう岸へ舟を着ける。あるいは幾つもの舟をロープに留め、板を並べて橋にする。...


125 信州シルクロード17 長野電鉄河東線
蚕糸業の飛躍へ熱い願望 汽車ポッポ 富原 薫作詞 草川 信作曲 汽車 汽車 ポッポ ポッポ シュッポ シュッポ シュッポッポ 僕等をのせて シュッポ シュッポ シュッポッポ スピード感あふれるメロディーが、鉄道で活気づいた時代の勢いを今に伝える。長野市松代町の旧長野電鉄河東...


124 信州シルクロード16 飯田線
民間の熱意で徐々に前進 直ぐ来ると 言ひて電車に 乗りにしが 思へば人は 泣いてをりにき 青山 榛三郎(はんざぶろう) 見送りにきた親しい人が、ホームの陰で泣いている—。演歌の一場面でも想像させるかのような一首だ。 ここに登場する電車は今のJR飯田線。歌が詠まれた1917(...


123 信州シルクロード15 交通網の近代化
鉄路の力で製糸業全盛へ 汽車 文部省唱歌 今は山中 今は浜 今は鉄橋 渡るぞと 思う間もなく トンネルの 闇を通って 広野原 「汽車」が文部省唱歌として登場した1912(明治45)年の7月、年号が明治から大正に変わる。鉄道の歴史で見れば前年の明治44年、東京―名古屋間に中央...


122 信州シルクロード14 碓氷峠越え
製糸業隆盛の熱気弾みに 吾妻はやとし 日本武 嘆き給いし 碓氷山 穿つ隧道 二十六 夢にもこゆる 汽車の道 人の肩や馬の背、大八車などが頼りの道から汽車の道へ、大きな変革が訪れる。その最大級の一つが関東方面からの信州の入り口、碓氷峠に鉄道のトンネルが開いたことだ。...


121 信州シルクロード13 横浜開港以前
絹の道は京を目指し西へ みちのくの しのぶもぢずり 誰(たれ)ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに 「百人一首」より 忍ぶ恋に心乱れる切なさを〈あなたのせいです〉と訴える。小倉百人一首の14番目。古今集が出典の河原(かわらの)左大臣の恋歌だ。...


120 信州シルクロード12 横浜港への道
甲州街道を八王子経由で 鉄道唱歌 大和田建樹補作 多 梅稚作曲 (五) 鶴見神奈川 あとにして ゆけば横浜 ステーション 湊を見れば 百舟(ももふね)の 煙は空を こがすまで 欧米列強の圧力に屈し、幕府が開港に踏み切った1859(安政6)年当時、横浜は戸数わずか100足...


119 信州シルクロード11 利根川の舟運
横浜港への大動脈として 上州小唄 野口雨情作詞 中山晋平作曲 (七) 桑にや川霧 桜にや日和 山には山霧 野にや<RUBY CHAR="雲雀","ひばり"> さアさ 二度摘み四度摘む桑の 摘めば緑の 芽ものびる 1929(昭和4)年にレコード発売された新民謡。世界に誇った日...


15 イオングループ
ワイン売り場改善を「直訴」 流通大手とのパイプ構築 大手流通グループ「イオングループ」の商業施設で、「マスターソムリエ高野豊セレクションコーナー」が設けられているのを見たことがあるでしょうか。私のコーナーがあるのは、私がイオングループのアドバイザーを務めているからです。きっ...


129 鳥海山
憧れの名峰で花を楽しむ 天候不順が続いた7月末、山仲間3人で東北の名峰・鳥海山(ちょうかいさん=2236メートル)に登った。秋田・山形県境にそびえるこの山は、日本海まで裾野を引く秀麗な姿から「出羽富士」「庄内富士」とも呼ばれる。この時季は雪解けとともに一斉に咲く花々が見頃だ...


門前、朝の探鳥会
五感研ぎ澄ませ「姿」「声」探す 7月20日のまち歩きは、身近にいる野鳥を観察しながら歩く「門前、朝の探鳥会」。門前に住み、野鳥観察を始めて5年になるという日本野鳥の会長野支部会員・榊原美奈子さん(44)が案内してくれた。...


128 カヤの平 八剣山
ニッコウキスゲが一面に 記録的な早さで梅雨が明けた後、戻り梅雨状態となった7月中旬の土曜日、スタッフを務める県カルチャーセンター「里山講座」の会員たちと木島平村のカヤの平に出かけた。 この時季の目当ては、一面に咲き誇る北ドブ湿原のニッコウキスゲの大群落。期待通り満開の花々を...
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