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音声配信で信濃町を語り伝える

  • 4月25日
  • 読了時間: 3分

家業継ぐ30歳 狩野さんと竹村さん

収録で町の魅力を語る竹村さん、飯田さん、狩野さん(左から)
収録で町の魅力を語る竹村さん、飯田さん、狩野さん(左から)
Uターン 改めて感じた町の魅力

多彩なゲスト招き「人と人をつなぎ…」

 信濃町の狩野森(しん)さん(30)と竹村拓馬さん(30)が、インターネット音声配信サービス「ポッドキャスト」で町の魅力を発信している。開始当初は2人の近況報告などが中心だったが、最近は、廃材を利用して店舗や住居をつくる空間デザイナーや有害鳥獣対策に携わる地域おこし協力隊員といった、町で活躍する人をゲストに招き、日々の暮らしを通して町の魅力を語り合っている。聞いた人からは「毎回楽しみ」「町を盛り上げるために頑張って」といった声が寄せられ、好評だ。


 番組名は「YUHO-DO Radio(ゆうほどうラジオ)」。ゆっくり、寄り道しながら歩く遊歩道と人生の「道のり」の意味を込めた。4月半ばの収録は、東京から6年前に移住し、ITコンサルティング会社などを経営する飯田和馬さん(43)をゲストに招いて行われた。信濃町への移住を決めた理由について聞くと、飯田さんは「雪国での田舎暮らしは夢だった。雪かきは大変だが、雪の感触や結晶の美しさに感動した。朝、スキー場に一番乗りしてのスノボは爽快」と答えると、雪国では負担になりがちな雪を楽しんでいる様子に感心しながら、「星空もきれい」と狩野さんが返した。


 話題は、人生でぶつかった壁や転換点、子育てやグルメなどにも及び、今後の夢を聞かれた飯田さんは「地方の課題をAI(人工知能)で解決したい」と語った。また、地区の総代や消防団員、町公民館副館長を務めるうち、次第に地域に溶け込み、町を盛り上げたい心境が生まれたと振り返り、その一環として開催する「100人バーベキュー」の舞台裏も語った。


 狩野さんと竹村さんは中学の同級生で、進学や就職で上京した。その後、Uターンし、町の豊かな自然や個性的な人に出会い、町の魅力を改めて感じ、記録・発信したいと番組を始めた。「以前から、仕事中にイヤホンをしながらラジオを聞いている」(竹村さん)ことから、自然体で続けられる「ラジオ」での発信にした。


 狩野さんは薬草茶製造販売の「黒姫和漢薬研究所」、竹村さんは川魚養殖・加工販売の「黒姫ガーデン」の共に3代目。町に根付いた家業を継ぐ立場として、町を盛り上げたいとの思いは強い。「町には自然や農作物など魅力は多いけれど、一番面白いのは人だと思った。若い私たち3代目の今後の人生の道のりを照らすヒントになれば」と狩野さん。竹村さんも「番組が人と人をつなぎ、自分らしい生き方を知るきっかけになればうれしい」と話し、今後も多彩なゲストを招く予定。


 収録は、1本だったマイクを出演者に合わせて3本に増やし、BGMに気を配るなど、聞きやすいように改善を図っている。


 番組は、毎週土曜日に更新。音楽配信アプリ「スポティファイ」で聴くことができる。


記事・写真 斉藤茂明



2026年4月25日号フロント

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