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スピードスケートマスターズ世界大会金メダル

  • 4月5日
  • 読了時間: 2分

上氷鉋の百瀬一男さん 79歳 出場11回目 初の「世界一」

インターナショナルマスターズスプリントゲームズ2025の表彰式で表彰台に上がった百瀬さん(中央)=百瀬さん提供
インターナショナルマスターズスプリントゲームズ2025の表彰式で表彰台に上がった百瀬さん(中央)=百瀬さん提供
体がついていかなくなるまで表彰台目指す

 上氷鉋の自営業百瀬一男さん(79)は、2月に米国ミルウォーキーで開かれた、30歳以上が対象のスピードスケートの世界大会「インターナショナルマスターズスプリントゲームズ2025」に出場。80歳以上(6月までに80歳の誕生日を迎える人を含む)85歳未満の部の男子500メートルと1000メートル総合(2種目総合ポイント)で金メダルを獲得した。出場11回目で初めてつかんだ「世界一」に、「表彰台は常に狙っているけれど、勝てるとは思わなかった。心からうれしい」と喜びをかみしめている。


帰国後、メダルと表彰状を手に「世界一」を喜ぶ百瀬さん(記者撮影)
帰国後、メダルと表彰状を手に「世界一」を喜ぶ百瀬さん(記者撮影)

 松本市生まれ。松商学園高校入学と同時に本格的にスケートを始めた。卒業後は、松本スケート協会に所属。27歳の時に長野市に転居後も同協会の選手として活動。仕事をしながら、これまで64年にわたって「現役」を継続している。


 38歳で長野県代表として国体に出場後、55歳まで9回の出場を果たした。以降は、全日本マスターズスピードスケート選手権大会に毎年出場。2013年、67歳からは、インターナショナルマスターズスプリントゲームズに毎年チャレンジを続けている。


 内装業を営む百瀬さんの普段のトレーニングは朝と夕方が中心。5年ほど前に両膝を痛めたため、朝はそれまでのランニングを自転車に切り替えて、自宅から近くの山の頂上まで約1時間かけて往復。夕方はプールとジムで体力強化に努め、シーズン中は週に5日ほどエムウェーブで氷上練習に取り組んでいる。

2023年のカナダケベック大会でスタートの構えをとる百瀬さん=百瀬さん提供
2023年のカナダケベック大会でスタートの構えをとる百瀬さん=百瀬さん提供

 百瀬さんの専門種目は短距離の500メートルと1000メートル。500メートルの自己ベストは24歳で記録した42秒20。今年の世界大会で出した記録は57秒08で、今シーズンのベストだった。


 「年を追うごとに体力も記録も少しずつ落ちているのが現実。出るからには勝とうと思ってやっている。体がついていかなくなるまで表彰台を目指したい」と来シーズンへの思いを新たにしている。

記事 中村英美


(2025年4月5日掲載)

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