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パリ五輪競技 ブレイキンに魅せられて

更北中1年 北村将太郎さん

自分らしいダンス表現を目指してレッスンに打ち込む将太郎さん
ダンススタイルの幅広げる

今夏開催のパリ五輪で初採用され、関心も高まるブレイキン(ブレイクダンス)。更北中学校1年の北村将太郎さん(12)は、ブレイキンの注目選手だ。4月に群馬県高崎市で開かれた大会「トップオブロックSP」のルーキー部門(101人出場)で優勝した。初めてつかんだ大きな勝利に「自分が好きなダンススタイルでいいんだと自信を持ててうれしい」と笑顔をのぞかせる。

 ブレイキンとの出会いは小学3年の冬。テレビで、この年の春、長野に開校したブレイキン専門スタジオ「CBS(チョッパーブレイキンスタジオ)」を取り上げていた。調べると、レッスン会場は徒歩でも行ける自宅近く。すぐに体験レッスンに参加した。「それまで経験したダンスとはファッションも動きも自由度が高いし、カッコよくて『これだ!』」と心が躍った。

 教室を主宰、指導するチョッパーさん=本名:真鍋謹良(のりよし)さん(ブレイキンナショナルチームスタッフ)の下で本格的に練習を始めた。

 ブレイキンは、音楽に乗せたアクロバティックな動きと独特なフットワークなどが特徴のダンス。立った状態で踊る「トップロック」、床に手をつきながらステップをする「フットワーク」、体のさまざまな部分で回転する「パワームーブ」、手で体を支えた状態で激しい動きを止める「フリーズ」という四つの基本的要素を組み合わせて演技をする。

 試合は1対1のバトル形式で、同じ音楽に合わせて即興で交互にダンスを披露し、創造性や個性、音楽性、テクニックなど6項目を基準に採点される。

 将太郎さんの目標は、16歳から出場できる、世界最高峰といわれるブレイキンバトルイベント「BC1」日本大会のファイナリストに勝ち上がること。この3月には、チョッパーさんの試験に合格して、教室が2年前から開設する世界を目指して活動する選抜チームの10人目のメンバーに加わった。小2から中2まで、全国規模の大会で成績を残している選手たちが技を磨く。

 将太郎さんの持ち味は音楽と一体化する「ミュージカリティ」の高さ。ストリートカルチャーからブレイキンが生まれた時代のダンススタイルに魅力を感じ、当時のダンスやヒップホップなども学んでダンスの幅を広げている。

 応援する両親は「ブレイキンが盛り上がるシーンで上を目指させてもらっているのはありがたい。厳しい世界だと思うけれど、どこまでも突き進んでほしい」。将太郎さんは「いつか誰にもまねができない、自分にしかできないダンス表現をしたい」と未来の自分に期待を込めた。

 記事・写真 中村英美

 

 将太郎さんの所属するCBS選抜チーム「フレッシュフロンティア」の練習の様子が週刊長野のインスタグラムで見られます。


2024年5月25日号フロント

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