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雪の妖精・シマエナガ

  • 1月31日
  • 読了時間: 2分

寒い日には着膨れした ころんとした丸い姿に

 北海道に生息する小鳥「シマエナガ」をご存じですか。体長は約14センチ、体重はわずか7グラムほどの国内でも最小級の野鳥で、北海道にのみ生息しています。冬になると白い羽毛に覆われることから、「雪の妖精」と呼ばれています。


 ただでさえ愛らしいシマエナガですが、寒い日には着膨れしたようなころんとした丸い姿になることがあります。羽毛の間に空気をたっぷりと含ませて体を膨らませ、その空気の層で体温が逃げるのを防いでいるのです。

 スズメも同じように冬にふっくらとした姿になることがあり、「ふくらすずめ」と呼ばれ、冬の季語になっています。


 さらに、寒さが一段と厳しい夜になると、鳥たちは枝などに集まって身を寄せ合い、互いの体温で寒さをしのぎます。小さな生き物が厳しい冬を乗り切るための知恵です。冬らしい冬となっている今シーズン、彼らも寒さに耐えながら、けなげに生きていることでしょう。


 一方、人間は雪や寒さに備えるために、事前に情報を集めることができます。その助けとなるのが、日々の天気予報です。 


 テレビで初めて天気予報が放送されたのは1953年2月1日です。初日は中央気象台長(今の気象庁長官)が自らキャスターを務めました。その後、アナウンサーが担当するようになっても、中央気象台の予報官が原稿を作成し、天気図を指さす役割も担ったそうです。


 それから70年余りがたち、今では全国で多くの気象キャスターが活躍しています。


 気象キャスターの仕事は、単に数字を読み上げることではありません。「情報」という言葉は「事情の報せ」と書きますが、「情をもって報いる」という解釈もあるそうです。


 予報の先にある人々の暮らしを思い描きながら、数字に思いを添えて伝える。私自身も、そんな役割を果たしていきたいと思います。

(気象予報士・防災士)


2026年1月31日号掲載

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