2022年開催伝統と地域期待の3イベント

 2022年が始まりました。今年、長野地域では、ビッグイベントの善光寺御開帳のほか、長野市・上水内郡の約70の神社では御柱祭、松代町では、真田信之が松代藩真田家初代藩主として入部して400年の節目を祝う記念行事が計画されています。行事の中心を担う3人に、イベントへの期待や成功に向けた思いを聞きました。

 

真田信之入部400年記念事業(松代町)4月〜来年3月

 真田信之は1622年、上田藩から松代藩に移った。それから400年の節目を祝う記念事業は、松代町内の商工・観光・文化・教育などの団体が実行委員会をつくって開催。信之を顕彰するとともに、子どもたちの地域への誇りを育み、経済活性化も目指す多彩なイベントを計画。












香山篤美さん(73)

真田信之松代入部400年記念事業実行委員会実行委員長

(長野商工会議所松代支部長)


 2022年は真田信之が上田から松代へ移って400年の節目。松代という町をつくるのに貢献した信之の功績をたたえるとともに、私たち地元でもあらためて学び、世界へ発信したい。

 松代には、江戸時代からある宝が数多く眠っている。この機会にそれを掘り起こし、光を当て、地域の宝にしていきたい。子どもたちに松代への愛着や誇りを持ってもらうための取り組みにも力を入れたい。

 台風19号の水害とコロナ禍で、松代を訪れる観光客は減り、経済も落ち込んでいる。信之入部400年は松代地区住民自治協議会、長野商工会議所松代支部、信州松代観光協会を核に、住民皆で盛り上げていく。この事業を大成功させることで、松代が復興し、元気になるようにしたい。

 記念事業は4月からだが、1月中旬ごろには町内にのぼり旗を掲げ、盛り上げをスタートしていく。


 


小川神社御柱祭(小川村)5月3日(火)・4日(水)

 御柱祭は、諏訪大社の御柱祭にならって各地の諏訪系の神社で寅年と申年に行うのが慣例。長野郷土史研究会の調査によると、前回2016年には長野市内64社、上水内郡内5社で、多くが4月から5月に行われた。小川神社の御柱祭は北信随一の規模とされる。









伊藤忠一さん(78)

小川神社御柱祭実行委員長


 小川村の小川神社の御柱祭は数え年で7年目ごと、寅と申の年に行い、地元小根山地区の4集落が三つの年番区をつくり、輪番制で運営してきた。しかし、過疎化や高齢化が進み、「これまでのやり方では継続は難しい」として、今回からは、地区全体で実行委員会を設けて取り組むことを決め、昨年春26人で発足した。コロナ禍にあるが、中止にすることは考えられなかった。

 小川神社御柱祭は2月6日(日)、住民から寄進された2本の御用木をそれぞれ伐採して、里曳きの出発点となる注連掛場へ納める山神祭から本格始動する。

 人手不足は深刻だけれど、伝統の行事を次の世代へしっかりと引き継いでいきたい。小根山地区が一丸となって「北信随一」のうたい文句に準じられるような大祭にできればいい。

 里曳祭で2本の御柱を曳行する人数は300人に上る。誰でも曳けるので、大勢の人たちに参加を呼び掛けたい。


 

善光寺前立本尊御開帳 4月3日(日)〜6月29日(水)

 7年目に1回、絶対秘仏の本尊の分身とされる前立本尊を開帳。今回は昨年の予定だったが、コロナ禍のため1年延期。期間は参詣者の分散を促すため1カ月間延ばし、約3カ月間とする。前回2015年の御開帳は参詣者数707万人、経済効果1137億円(奉賛会推計)。








北村正博さん(74)

善光寺御開帳奉賛会会長

(長野商工会議所会頭)


 本来であれば2021年に行う予定だった善光寺御開帳を1年延期した。予定通り開催しても参拝客が減ることが予想された。22年は感染対策を含めてきちんと準備をしてお客さんを迎え、「長野に来て良かった」「また来たい」と思ってもらえるようにしたい。

 コロナ禍で、飲食業や観光業を中心に経済が冷え込んでいる。前回の参拝客数707万人を上回るお客さんに来てもらい、長野の経済復興の起爆剤にしたい。

 御開帳の会期は、参拝客の集中を避けるために当初5月下旬までだったものを1カ月間延長した。間延びしないようにイベントなどで継続的に集客を図る。前回に引き続き「日本一の門前町大縁日」(実行委員会主催)として市民の音楽やダンスのステージ発表、伝統芸能体験、アート展などを行うのに加えて、例年7月の「ながの祇園祭 御祭礼屋台巡行」を御開帳期間中の6月12日(日)に前倒しして行うことにもなった。

 地元長野の皆さんには、全国からの参拝客をおもてなしの心で迎えてほしい。


2022年1月1日フロント