市民のメッセージカード モザイクアートにして展示

3月5日 「ボランティアのつどい」
みんなの夢や思いを共有
長野市内のボランティアグループなどが交流する催しとして毎年開く「ボランティアのつどい」が3月5日(日)に市ふれあい福祉センター(緑町)で開かれる。新型コロナの影響で、参加者が顔を合わせて交流するのは3年ぶり。実行委員会は今回のイベントを「100年未来ボランティアスクール」と題し、多くの市民が共に長野市の未来を考える催しにしようと意欲的に準備を進めている。
つどいでは初めに、市内11のボランティアグループと、第三、更北、中条の3地区の住民自治協議会が、事前に収録した映像で活動を紹介。続くメインのコーナーでは、参加者が「100年後の長野市がこんな街になっていたらいい」という声を出し合う。
実行委員長の北沢秀洋さん(68)は「意見をまとめたり、方向づけをしたり、結論を出したりすることはしない。みんなの夢や思いをそのままのかたちで共有する機会にしたい」と話す。
100年後に向けた市民の夢や思いは、アートのかたちでも残す。実行委は事前に、市民が未来へのメッセージを自由に書いた15センチ四方のカードを募った。子どもや学生からシニアまで500人以上が、「つながりの輪を大切に」「おいしいご飯が食べられる毎日でありますように」などのメッセージを、優しい手描きの絵と共にカードにして寄せた。
つどいでは、これら全てを貼り合わせてモザイク画のような一つの大きな作品にする。開会と同時に作り始め、イベントが進行する間に作業を進めて閉会前に完成、披露する。完成した作品は、イベント後の3月13日(月)から17日(金)に市役所2階の渡り廊下に展示される予定だ。
「100年後もこの街に住み続けたいね、という思いを共有できたら」と北沢実行委員長。「100年後には今以上に人と人が助け合う社会になっていればいいし、その基本がボランティアであることを確認できる機会にもなればいい」と期待している。
メッセージカードの募集は締め切ったが、つどいには誰でも無料で参加できる。Zoomを使ったオンライン参加や、ユーチューブでのライブ視聴もできる。北沢さんらは多くの市民に参加を呼び掛けている。
ボランティアのつどい
「100年未来ボランティアスクール〜いきいきとこの街で」
日時:3月5日(日)13:00〜16:30
場所:長野市ふれあい福祉センター(緑町)
13:00からホームルーム(オープニング)、1時間目(13:15から)はボランティアグループ活動紹介、2時間目(14:15から)は「みせて!マイコミュニティ(地区紹介)」、3時間目(15:20から)は「100年未来への一歩(レッツトーク)〜今、私たちにできること」、16:20からホームルーム(アート作品の完成披露とエンディング)。
参加無料。会場参加(定員50人)とZoom参加(同70人)はそれぞれ事前申込制で、先着順。ユーチューブでのライブ視聴は申し込み不要。
(申)(問)市ボランティアセンター☎︎227・3707
記事・写真 竹内大介
2023年2月18日号フロント