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10回目の記念展開催へ

富竹の山田洋子さんと正男さん

妻は水彩画家 夫は額縁作りなどで支援
夫婦二人三脚で創作活動

 富竹の水彩画家山田洋子さん(76)と夫の正男さん(78)は5月31日(金)から6月4日(火)まで、「洋子透明水彩画&まさお造形の夫婦展」を、県立美術館地階しなのギャラリーで開く。洋子さんにとって今回は10回目の記念展。完成まで3カ月かかった縦1・65メートル、横11・55メートルの初の大作を含め洋子さんの近作50点余のほか、額縁などを手作りし、洋子さんの制作活動をバックアップする正男さんが作ったオブジェも展示する予定だ。

 洋子さんは1947年生まれ。高校卒業後就職するが、ほどなく父が病気で寝たきりになり、仕事をやめて自宅で介護をすることに。その数年後には母がくも膜下出血で倒れた。正男さんと結婚し、2人の子育てをする一方、介護生活は母が亡くなる99年まで続いた。

 介護で心身ともに疲れ果てていた40代半ばの頃、長男がプレゼントしてくれた画家山下清の代表作「長岡の花火」のポスターに心を打たれ「描く世界が温かくて自然に涙がこぼれた。絵ってこんなにすごい力があるんだ」と感じた。

 50代前半に自分の時間が持てるようになって「つらい思いをしている人を励ませるような絵を描きたい」と一念発起。たまたま手にした月刊誌で、透明水彩画の描き方を見たのをきっかけに独学で描き始めた。モチーフは風景、人物、動物、植物、静物など。数多く描くうちに「空気感がある詩情豊かな絵画」を目指すようになった。

 2007年、60歳のころ人に勧められて初めて長野市の風景画展に出品し初入選を果たす。生まれ育った自宅にアトリエを構え、以降、北信美術展や県展など美術展へ出品し、入選を重ねた。最も力を入れてきた日本水彩画展は09年から連続で入選、昨年、会友に推薦されるまで力をつけた。

 個展は16年から。「一枚の絵に元気づけられる経験をして、自分にも人の心を温かくする絵が描けるはずとがむしゃらに描いてきた。誰かに少しでも喜んでもらえる作品ができていたらうれしい」と記念展への思いを込める。

 電気技術者だった夫の正男さんは、洋子さんのマネジャー業務とともに、すべての作品の額縁を木材で手作りして、洋子さんの制作活動を支えている。展覧会では、竹を素材に制作した約80匹のチョウを100号の画面に並べた「平和の願い」などの作品を展示する。

 開館時間は10時から16時(最終日は13時まで)。入場無料。

 (問)山田正男☎︎090・1432・5836

 記事・写真 中村英美


2024年3月16日フロント


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