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「ShinPA」 展出品の5人

小布施の中島千波館で

各作家の見応えある大作が並ぶ
それぞれの代表作など展示

 小布施町のおぶせミュージアム・中島千波館は5人展「5つの道〜わたしたちのまなざし」を開いています。9月26日(火)まで。

 5人は、金木正子さん(47)、平良志季さん(33)、田宮話子さん(58)、野地美樹子さん(44)、山本陽光さん(46)。5人とも東京芸術大学大学院のデザイン専攻描画研究室で学び、同館が2006年から20年まで開催してきた若手作家を紹介するグループ展「ShinPA」展に出品を重ねてきた作家たちです。 今回は、過去のShinPA展出品作を含め、各作家が大学在学中の初期から現在に至るまで、それぞれのテーマで描いた代表作計38点を展示しています。

 猫をモチーフにした作品を多く手掛ける金木さんの「猫集会」は、何種類ものアジサイが咲く公園に集う六十数匹の猫たちを描いた縦1.8メートル、横5.5メートルの大作=写真。金木さんが想像する猫たちの集会の様子がほのぼのと伝わります。「幸せな気分になれるように」と、今展のために描きおろした城山動物園のフラミンゴを描いた作品も並びます。

 巨木をモチーフにした作品を数多く手がける野地さんの「生きる」は、青森県七戸町にある樹齢750年余りの「大銀南木」を描いた作品。縦2.2メートル、横5.8メートルの大画面には「力強くここに生きようとしている樹の心魂」が緻密かつ幻想的に描かれ、圧倒的な存在感を放っています。

 女性像を巨人のような大きさで描く田宮さんは「5人の作家のまなざしが、それぞれの歩みの中で生みだす作品の多様性や鮮やかな対比を楽しんでほしい」と言います。

 8月20日(日)14時から16時まで、作家5人がそれぞれの作品について話すギャラリートークを開催。事前予約不要。参加費は無料で入館料は必要。

 会期中無休。開館時間は9時から17時まで。入館料は一般500円、高校生250円、中学生以下無料。

 (問)同館☎︎247・6111


2023年7月29日号掲載

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