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飯綱町に初のライブハウスがオープン

身近に生の音楽にふれられる場を

満席の客で盛り上がったこけら落としライブ
西沢真由美さん 夢をかたちに

 飯綱町初のライブハウスが牟礼にオープンした。12月3日の「こけら落としライブ」には地元のアマチュアバンド3組が出演し、子どもを含む約50人が楽しんだ。定期的に演奏するピアニストがいるほか、町在住のチェロ奏者のコンサートが開かれ、役場からは中学生の金管楽器の教室に使わせてほしい、といった声も出始めている。

 音楽と食事が楽しめる本格的なライブハウス。ゆったりとしたフロアの一角にグランドピアノ、ギターやベースのアンプ、ドラムセットが並ぶ。柔らかく温かい音が響く心地よい空間だ。

 店を主に切り盛りするのは西沢真由美さん(54)。牟礼に生まれ育ち、父親が経営する「味処ふじよし」の一角で34年前からカラオケスナックを営んできた。

ライブハウスオープンへの思いを語る西沢真由美さん

 スナック時代にも、客が楽器を持ち寄って演奏をすることがあった。元々音楽が好きな真由美さん。目の前で繰り広げられる生演奏に感動したといい、コンサートに足を運ぶ機会の少ない高齢者や子どもたちにも生の音楽にふれられる場をつくりたいと夢を温めていた。

 3年前、コロナ禍の下、カラオケを利用する人が減り、飲食店も宴会でにぎわう場面がなくなった。再び音楽を楽しめる場にしたい—。そう考えていたところ、松本で教職に就いていた次男の弘樹さん(30)夫妻が店を手伝うと帰ってきた。真由美さんはこの機会に夢だった音楽の店をかたちにしようと思い切って改装。機材をそろえ、「音楽堂MAMI」として11月にリニューアルオープンした。

 「つながりをつくっていく場にしてほしい」。「こけら落としライブ」で真由美さんが集まった満席の客に呼びかけると「マミさんおめでとう」と拍手が湧いた。

 スナック時代から通っていたという50代の女性は友人らと3人で訪れ、「マミさんが好きで、応援したい。店を盛り上げたい」。職場の同僚と来た町在住の20代の女性は「今まで町にはこういう場所はなかった。気軽に生の音を聴きに来ることができる。また来たい」。演奏したベーシストの冨岡直樹さん(59)=飯綱町=は「地域にこういう店ができて本当に良かった。機材もそろえてもらってありがたい。町には音楽をやっている人が大勢いる。交流の場になっていくといい」と話した。

 「特に町の人たちに積極的に活用してほしい。音楽だけでなく展示会にも使えると思う。こういうところがあって良かったと思ってもらえたら」と真由美さん。町の文化の発信地としての役割を担っていきたいと考えている。

 (問)音楽堂MAMI☎︎253・6888

 記事・写真 竹内章世


2022年12月24日号フロント

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