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飯綱町で農業の傍ら演劇

あす「野良芸劇」旗揚げ公演

本番に向けて稽古をするPAMのメンバー

 演出家で劇作家の大村正泰さん(61)=飯綱町=が主宰する劇団「野良芸劇」の旗揚げ公演「春の終わりに」が10月1日(日)13時半から、飯綱町立飯綱中学校講堂で開かれます。チケットは無料で、投げ銭制。

 大村さんは今春、東京から飯綱町へ拠点を移し、果樹栽培など農業に携わりながら演劇活動を続けています。今回は大村さんとゆかりのある女優4人でつくる劇団「Performing Arts Maitreya(パフォーミング・アーツ・マイトレーヤ)」(PAM=パム)が出演します。

 「春の終わりに」は大村さんが手掛け、2020年に青年座の那須凛さんの主演で上演された作品。21年に那須さんが読売演劇大賞・杉村春子賞を受賞した際の評価の対象演目にもなりました。

 内容は、病気で死を自覚することとなった小説家しのぶとその女友達と4人で暮らすシェアハウスを舞台にした物語。若い女優たちが、70代のシニア世代の女性たちを生き生きと演じ、軽やかで希望に満ちた死生観を描き出します。

 「高齢者や普段舞台芸術にふれていない人にも分かりやすい表現で現代の民衆演劇を届けたい」と大村さん。「地域の人たちが楽しみにしてくれる舞台をつくって、1人でも2人でも応援してくれる人を増やしていきたい」と話していました。

 (問)劇団事務局・湯田☎︎080・4413・1814


2023年9月30日号掲載

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