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飯綱三郎天狗 もっと知って

3月12日に飯綱町民会館でフェスティバル

新曲を練習する飯綱権現太鼓のメンバー
和太鼓チーム〜紹介するウェブサイト・紙芝居も

 飯綱町の和太鼓チーム「飯綱権現太鼓」が本年度、飯縄山に伝説が残る「飯綱三郎天狗」を広く知ってもらうための活動に取り組んでいる。天狗にちなむ新曲をつくり、3月12日(日)に「飯綱三郎天狗フェスティバル」を開いて発表する。

 飯綱権現太鼓は、1988(昭和63)年に旧牟礼村の有志が結成。10年間ほど演奏活動を展開した後、休止状態になっていた。2018年、同町出身で、イギリスで和太鼓奏者として活動し、前年に帰郷した小松春菜さん(39)が指導者となって復活。町内のイベントなどに出演している。町内の女性を中心に20代から70代の20人がメンバーだ。

 チームには結成直後から天狗をテーマにしたオリジナル曲があり、演奏に合わせて鼻の高い天狗に扮したメンバーがパフォーマンスをしていた。しかし、町民から「飯縄山の天狗はそれとは違う」「本当の飯綱三郎天狗を広めて」と声が上がったという。


公開を始めた新曲「剣と縄」の動画

 三郎天狗は、一般的な鼻高天狗と違い、猛禽類の顔と羽を持つ鳥の姿で、手に剣と縄を持ち、キツネに乗って空を駆ける姿で表される。チームは天狗の面と衣装を作り直し、さらにもっと三郎天狗を知ってほしい—と、県の地域発元気づくり支援金を得て本格的なPRに取り組んだ。

 三郎天狗にちなむ「黄金の翼 三郎天狗」と「剣と縄(つな)」の新曲2曲を小松さんが作曲。新曲の演奏と三郎天狗の映像を編集したプロモーションビデオを作り、動画投稿サイト「ユーチューブ」でこのほど公開した。三郎天狗を紹介するウェブサイトや、子ども向けの紙芝居「飯綱山の三郎天狗」も作った。

 3月のフェスでは、新曲の生演奏や和太鼓ワークショップ、歴史の専門家が三郎天狗を解説するトークセッションなどを行う。「多くの人、特に子どもたちに三郎天狗を知ってもらい、飯綱が面白い所だと思ってほしい」と小松さん。紙芝居は2月から保育園で読み聞かせを始めており、今後も町内の保育園や小学校で上演していく予定だ。


記事・写真 竹内大介


 

飯綱三郎天狗フェスティバル

 3月12日(日)13:00から15:30、飯綱町民会館(牟礼)で。入場無料。

 13:30から親子向けの和太鼓ワークショップ。飯綱三郎天狗と一緒に新曲「黄金の翼 三郎天狗」の演奏を体験。対象は小学生以上。子どもだけ、大人だけの参加も可。予約不要。参加者は上履き持参。

 14:00からの休憩時間に、新曲2曲と紙芝居の動画を上映。14:30から飯綱権現太鼓が新曲など数曲を演奏。同町の子ども和太鼓チーム「いいづなっこクラブ」が共演。トークセッションでは、いいづな歴史ふれあい館学芸員の小山丈夫さんが三郎天狗について解説する。

 会場では、町内菓子店による同日限定の天狗オリジナルスイーツ販売、天狗にまつわる謎解きゲーム、学用品交換も。

 (申)(問)西沢☎︎253・2275


2023年2月25日号フロント

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