長野市の御柱祭 64社で最多

長野地域中心に調査 小林さん夫妻が本に

本を手にする小林一郎さん(左)と玲子さん

 長野郷土史研究会長の小林一郎さん(72)と妻で副会長の玲子さん(70)が、「善光寺を守る諏訪の神と御柱」を著しました。長野地域を中心にした御柱祭の文化について調査し、長野市でほかの地域より圧倒的に多くの御柱祭が行われていることを明らかにしています。

 一郎さんと玲子さんは、前回の御柱祭の後の2016年冬から17年にかけて、御柱祭があった北信の130、東信の15、中信の17の全ての神社へ赴いて調査。御柱祭の開催日、柱の数などの情報と、柱が立てられた境内の写真を載せました。

 一郎さんらによると、今年から来年にかけて行われている御柱祭では、担い手の高齢化や新型コロナの影響で中止や延期される所も少なくなく、「16年当時は分からなかったが、貴重な記録になった」といいます。

 本ではこのほか、全国の諏訪神社と御柱祭の数、善光寺周辺の水内大社など4神社が交代で行う御柱祭の開催年表などをいずれも初めて調査して掲載。諏訪信仰についての解説も載せています。

 一郎さんは、長野市で行われる御柱祭が64社(16年)で、次に多い中野市の26社を大きく引き離して最多だったことについて、「諏訪信仰は古代から水内に入ってきていた。善光寺があることとの関係も考えられる」とし、「御柱祭が長野市の大事な文化として認知され、継承されていくようになればいい」と話しています。

 A5判、228ページ。2420円。平安堂長野店(南千歳)、書肆朝陽館(新田町)、北長野書店(中越)で販売しています。

 (問)長野郷土史研究会☎︎070・4026・1252(16〜19時)、 (メール)kyodoshi@janis.or.jp


2022年9月3日号掲載