top of page

長野市の宮川3姉妹 国スポへ意欲

日体大4年鈴佳さん•日体大1年笑佳さん•市立長野高1年穂佳さん

昨年11月、2024/2025 全日本選抜スピードスケート競技会 苫小牧大会女子1500メートルで1位の笑佳さん(右)と2位の鈴佳さん
昨年11月、2024/2025 全日本選抜スピードスケート競技会 苫小牧大会女子1500メートルで1位の笑佳さん(右)と2位の鈴佳さん
「そろって出場」が夢だった

スピードスケート競技 長野県に少しでも恩返しを

 今月26日(日)から29日(水)まで群馬県渋川市で開かれる第79回国民スポーツ大会冬季大会スケート競技会(スピード)に、長野市の3姉妹が県代表選手として県スケート連盟の推薦を受けた。5人きょうだいの次女宮川鈴佳(すずか)さん(日体大4年)、三女笑佳(えみか)さん(同1年)、末っ子で四女穂佳(ほのか)さん(市立長野高1年)で、共に抱いていた「そろって国スポ出場」の夢がかないそうだ。県選手団は県スポーツ協会理事会を経て、22日(水)に発表される予定。


 3人は徳間の出身で、鈴佳さんと笑佳さんは長野東高校卒業まで、穂佳さんは北部中学卒業までエムウェーブを拠点に活動するエムウェーブスケートクラブに所属して活動。その後、姉2人は日体大に進学してスピードスケート部で、末っ子の穂佳さんは市立長野高のスピードスケート部で競技を続けている。


 ずっと2人の姉の背中を追ってきた穂佳さんは中長距離の選手で、最も得意とするのは1500メートル。今シーズンは、昨年11月末にあった県高校・中学校スピードスケート競技会女子1500メートルで、目標にしていた自己ベストを3秒縮める圧巻の滑りで優勝した。「自分でもびっくりの記録。姉たちを超える記録でインターハイの頂点を目指したい」と意気込む。


昨年11月、県高校・中学校スピードスケート競技会(軽井沢町)女子1500メートルで優勝した穂佳さん
昨年11月、県高校・中学校スピードスケート競技会(軽井沢町)女子1500メートルで優勝した穂佳さん

 昨年、高3の時に出場した全国高校スピードスケート競技選手権大会女子1500メートルで優勝した笑佳さんは、1000、1500、3000メートルの選手として活躍。今シーズンは日本スケート連盟強化選手の指定を受けている。新年早々、山梨県富士吉田市で行われたインカレスピードスケートに初出場し、女子1000メートルで7位、1500メートルで4位だった。「大学4年間は全力でスケートに向き合ってやりきること」を目標に掲げる。国スポは選手団に決まれば3回目の出場。「最初で最後かもしれない姉妹3人で出られるチャンス。学生時代の楽しい思い出をつくってきたい」と笑顔を見せる。


 今春大学を卒業する鈴佳さんは、1500メートルと3000メートルが専門種目。昨年末の大会では両種目で自己ベストを更新する記録を出し、好調を維持する今シーズンのインカレは女子1500、3000メートルとも2位で、1500メートルは大学の後輩となった笑佳さんとタイムを競った。国スポは6回目の出場になる。「成年種別になって成績を挙げられていなかったので表彰台に乗るのが目標」だ。


 「国スポは県を背負って出る大会。小、中、高と育ててきてもらった長野県に少しでも恩返ししたい気持ちが大きい」と3人。そろって出場への気合を高めている。

 記事 中村英美


2025年1月25日号フロント

 © weekly-nagano  All rights reserved.

bottom of page