top of page

長野ターミナル会館を再び大勢の人で活気あふれる場所にしたい

施設運営会社と「ザ・ローカル」インスタ活用 アイデア出し合い

長野ターミナル会館活性化に向けた取り組みを始めるメンバーら(左から4人目が吉江さん、同5人目が関谷さん)
長野ターミナル会館活性化に向けた取り組みを始めるメンバーら(左から4人目が吉江さん、同5人目が関谷さん)

 長野ターミナル会館(岡田町)を再び大勢の人で活気あふれる場所にしたい—。同施設を運営する「長栄」(同)は、インスタグラムで飲食店などを紹介し地元の魅力を発信している関谷優さん(41)=上松=と協力し、同施設の活性化を目指す取り組みを始めました。インスタグラムで同施設の情報発信を強化するとともに、アイデアを出し合い、実行していく考えです。


 同会館は1967(昭和42)年、「長野バスターミナル」として開業。最盛期には1日約530便のバスが発着。会館内には結婚式場やスーパーマーケットもあり、地域の人たちでにぎわったといいます。90年代には高速バスの発着も始まり、長野市の玄関口としての役割も担いました。しかし、時代の移り変わりとともに乗客は減少の一途をたどり、2020年には発着場を廃止。バスターミナルとしての役目を終えました。


 商業ビルとして誕生した建物は、現在は約400人が働くオフィスビルへと様相を変えています。


 同社はここに再び活気を取り戻したいと22年から、残されたプラットフォームを活用して毎月1回、キッチンカーを並べた「ターミナル横丁」を開催。昨年春には、1階に新たに業務用キッチンスペースとイートインスペース、パーティールームを併設したシェアキッチンを一般の人たちに利用してもらうように整備しました。しかし、こうした取り組みも一部の人にしか知られていないのが現状といいます。


 長野ターミナル会館の活性化をもくろむ長栄社長の吉江宗雄さん(64)は、関谷さんのインスタでの活動に共感し、協力を依頼。関谷さんは「会館の次のチャレンジを手伝いたい」と引き受けました。


 「長野で○○(マルマル)」の名称で関谷さんが運営するインスタで、シェアキッチンの出店者を紹介していくのを皮切りに、「長野をもっと面白くしたい」と活動する、関谷さん自身もメンバーの「ザ・ローカル」が毎月開いている異業種交流会もここを会場に開き、さまざまなアイデアを出し合い、実行していきます。


 「長野バスターミナルといえば、多くの長野市民がここと分かる。そこを強みに、改めて活気あふれる未来をつくれる場所にしていきたい」と2人。


2025年3月1日号掲載

 © weekly-nagano  All rights reserved.

bottom of page