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「長沼アップル放送局」25日に初の定期番組

復興途上の長沼の“今”を動画サイト「ユーチューブ」で

拠点内に造ったスタジオで初回放送の番組収録に臨む太田代表(右)ら(11月30日)
住民らに「一緒に活動を」呼び掛け

ボランティア団体運営 毎月配信 地区のニュース、特集コーナーなど

 2019年10月の台風19号災害からの復興途上にある長沼に、「長沼アップル放送局」が誕生する。12月25日(日)、初めての定期番組を動画サイト「ユーチューブ」で配信する。

 放送は、復興を支援するボランティア団体「Hope Apple(ホープ・アップル)」が企画。ホープ・アップルは、その時々に必要と思われる活動をしてきた。被災直後に避難者の誘導や炊き出しを始めたのを皮切りに、被災住民の交流サロンを運営したり、被災地に花を植えたり。浸水した家屋の土壁修復や耕作放棄地の保全にも当たってきた。

 災害から3年が過ぎた今、必要なのは何か—。その答えが、映像で情報を伝える仕組みづくりだった。地域の出来事や復興が進む地域の姿を、住民に対して、また地区外の人や災害ボランティアとして長沼に入った全国の人に届ける。市の「まちづくり活動支援事業」補助金を受けてカメラや照明、音響の機材をそろえ、穂保にある活動拠点内をスタジオにして、11月から番組作りを始めた。

 定期番組は約30分間の番組で、毎月25日に配信していく予定。長沼地区の1カ月間のニュース、月ごとのテーマを掘り下げる特集コーナー、ディレクターが地区内を歩いて景色や住民の姿を映す「ぶらり長沼」、今後の地域の行事予定で構成する。番組の最後には、住民が全国の災害ボランティアに向けて感謝の言葉を伝えるコーナーもつくる。

 定期番組のほかにも、イベントの様子を伝える特別番組や、オンラインによる遠隔交流の様子などを配信していく予定だ。

 番組制作と放送は当面、ホープ・アップルのメンバーが行うが、将来は住民らに担ってもらうことを想定している。代表の太田秋夫さん(71)=西三才=は「スマホさえあれば、誰もが情報を発信できる時代。われわれは環境づくりをし、仕組みを地域の人たちに提供する。今後災害が起こったときには、住民の皆さんが必要とする情報を住民自身が発信できるようになる」と話す。

 初回放送の番組内で太田さんは、地区住民や活動に関心を持つ学生らに向けて「一緒に活動を進めていきましょう」と呼び掛ける。

 記事・写真 竹内大介


2022年12月17日号フロント

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