長沼での動向伝える 一茶自筆作品を展示

信濃町の一茶記念館

 信濃町の一茶記念館は、企画展「一茶、そして良寛・八一〜福地桂之助所蔵品展」を開催しています。東京の書作家である福地桂之助さんが所蔵し、同館に寄託した小林一茶自筆の短冊や書簡などを紹介しています。

 展示の中心は、昨年発見された貼交屏風(はりまぜびょうぶ)。一茶の9点と、同時代の俳人の8点、計17点の短冊や扇面が屏風に貼られています。

 このうち一茶の2点は、長沼の一茶門人・住田素鏡が編集した俳書「たねおろし」の草稿の裏に、善光寺門前の門人・上原文路に宛てた手紙の下書きが書かれ、「たねおろし」の編集を手助けするため長沼に滞在中の一茶が文路に手紙を出したことが分かるといいます。

 同館学芸員の渡辺洋さんによると、屏風に貼り込まれたほかの俳人の作品はいずれも一茶と交流のあった人のもので、一茶がその人脈を使って住田家のために集め、それを後に屏風に貼り込んだと考えられます。

 ほかにも福地さんが所蔵する長沼の門人宛ての書簡などを展示しているほか、一茶について早い時期に研究した会津八一の書や本も紹介しています。

 11月27日(日)まで。入館料は一般500円、小中学生300円。

 (問)同館☎︎255・3741


2022年8月27日号掲載