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「葉っぱ切り絵」のリトさん

飯綱町で企画展 11月5日まで

飯綱町での開催に合わせて制作された作品。会場にはスマホで撮影する人たちの姿も

 飯綱町倉井のいいづなアップルミュージアムで神奈川県出身の葉っぱ切り絵アーティスト、リトさんの企画展「リト@葉っぱ切り絵展」が開かれています。

 リトさんは1986年生まれ。発達障害の注意欠陥多動性障害(ADHD)があり、特性である集中力やこだわりを前向きに生かそうと2020年、独学で葉っぱ切り絵の制作を始めました。ほぼ毎日SNSに作品を投稿すると、「1枚の葉っぱの上に広がる物語に心が癒やされる」など多くの反響が寄せられ、注目を集めるように。

 展示されているのは、アイビーやサンゴジュの1枚の葉っぱを切り抜いて作られた動物たちの世界42点。「挑戦する君の背中、しっかり支えてるよ」は、子熊が練習する自転車の後ろを親熊が支える光景。タンポポやツクシ、電信柱に止まる鳥も表現された心がほっこりする作品です。

 飯綱町での開催に合わせて制作された最新作2点は、子ウサギたちが収穫したリンゴで母ウサギがアップルパイを作るという物語になっています。

 長野市から娘と来館した石丸真紀さん(51)は「優しい世界観があって、癒やされて勇気がもらえる」と、じっくりと作品を楽しんでいました。

 展覧会は入場無料で、11月5日(日)まで。開館時間は9時から16時。月曜休館。

 (問)同館☎︎253・1071


2023年10月21日号掲載

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