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若い世代にも三味線の魅力伝えたい

三味線演奏家 大友美由奈さん

上野の自宅教室で三味線の手ほどきをする大友さん

LEO&中村滉己 新春公演に特別参加

 長野市出身で、今年3月、家族で故郷にUターンした三味線演奏家大友美由奈さん(32)が1月8日(月)、長野市芸術館で開く「ニューイヤー・ライジングスター・コンサート LEO&中村滉己」に特別参加する。地唄の代表曲として知られる「黒髪」を大友さんがアレンジ、大友さんの地唄と中村さんの津軽三味線とのコラボレーションで奏でる。大友さんは「地唄の楽曲に津軽三味線が入ることで表現の幅が広がる。融合する面白さと互いの良さを出し合えたら」と共演を楽しみにしている。

 大友さんは、長野市生まれ。5歳の頃、祖母が趣味で習っていた三味線に興味を抱き、祖母が通う市内の北島雅杏(がきょう)さんの箏三弦教室で地唄三弦を始めた。13歳からは、生田流箏曲も始め、高校卒業まで北島さんの下で両方を学んだ。長野清泉女学院高校から洗足学園音楽大学に進学。現代邦楽コースで三味線を専攻し首席で卒業。同大学院も総代で修了した。その後、音楽教室で三味線の講師をしながら演奏活動を続け、「女三味線弾き ねのいろ」「邦楽創造集団 オーラj」のメンバーとしても活躍してきた。

 昨年12月、大友さんが幼い頃からずっと応援し続けてきてくれた祖父が他界。これをきっかけに、今年3月、夫と、3歳と1歳の娘の家族4人で、神奈川県川崎市から長野市の祖父の家へ移住した。

 10月末、市芸術館で開かれた「伝統芸能子どもフェスティバル」で、大友さんの演奏を聴いた中学生から「三味線を教えてほしい」と頼まれたことに背中を押され、11月「三味線倶楽部絲華(いとはな)」を立ち上げて指導者としての活動も始めた。

 「敷居が高いイメージのある三味線をもっと身近な存在にしたいというのが一番の思い」と大友さん。堅苦しくなく、ジャンルにとらわれず、免状制度もなし。三味線のレンタルも可能にして、できるだけお金をかけずに気楽に習ってもらえる環境を整える。現代の人にも聞きやすく親しみやすい曲作りにも取り組む。「三味線の魅力を伝え、三味線を楽しんでくれる若い世代が少しでも広がるといい」と笑顔で話した。

 コンサートは14時開演。2部構成で、第1部は津軽三味線奏者で民謡歌手の中村滉己さん、第2部は、新進気鋭の箏奏者LEOさんが演奏する。チケットはS席4000円、A席3000円。市芸術館チケット販売センターなどで販売するほか、市芸術館チケットオンラインなどネットで取り扱っている。

 (問)オフィス・マユ☎︎226・1001(平日9時半〜17時半)

 記事・写真 中村英美


2023年12月23日号フロント

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