top of page

花鳥画・山水画中心に

小布施で「高井鴻山」展

伊藤若冲作品の特別展示も行う会場

 小布施町の高井鴻山記念館は秋季特別展「北斎を招いた高井鴻山の馨(かぐわ)しい世界」を開いています。

 江戸後期の豪農商で、文人であった高井鴻山(1806〜83年)は青年期に京都へ2度遊学し、花鳥画や虎の絵を得意とした絵師岸駒(がんく)や、優れた美人画を残した横山上龍らに絵を学び、詩聖とうたわれた梁川星巌(やながわせいがん)に漢詩を習います。小布施に帰郷した後、星巌が江戸へ出たのをきっかけに江戸へと遊学しました。佐久間象山や葛飾北斎らと親交を結び、それが後の北斎の小布施訪問につながりました。

 今回は鴻山の花鳥画と山水画を中心に、鴻山の絵の師であった岸駒、岸岱(がんたい)親子、横山上龍らの作品ほか谷文晁の2曲1隻屏風など合わせて36点を展示紹介しています。

 また伊藤若冲の6曲1双屏風「鶏百態図」を特別展示しています。若冲が最も得意とした鶏をテーマに描いた墨画で、12の画面にはさまざまな動きをする鶏が軽やかな筆致で描かれています。若冲が編み出した技法の筋目描きも各所に見られます。記念館によると、「鴻山が京都遊学時に師事した書家の貫名海屋(ぬきなかいおく)が若冲の墓の筆塚に揮毫した関係か、鴻山が若冲の絵の素晴らしさを感じて手に入れた作品」です。

 「芸術の秋、鴻山や師友の作品をじっくりと楽しんで」と記念館。

 12月14日(水)まで。開館時間は9時から17時まで。入館料は大人300円、高校生150円、中学生以下無料。

 (問)同館☎︎247・4049


2022年11月26日号掲載

bottom of page