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舞台の一瞬を「射る」

  • 5月10日
  • 読了時間: 2分

清水博純さん 山ノ内町で写真展

太地喜和子さんの写真の横で、愛機のカメラを持つ清水さん
太地喜和子さんの写真の横で、愛機のカメラを持つ清水さん
太地喜和子さん・唐十郎さん被写体に

 女優の故太地喜和子さんや劇作家で俳優の故唐十郎さん主宰の劇団唐組の舞台を撮影してきた写真家清水博純さん(74)=中野市=の写真展「舞台を射る」が6月29日(日)まで、山ノ内町の志賀高原ロマン美術館で開かれています。


 清水さんは20代の頃、劇団四季の「ベニスの商人」に出演した日下武史さんに引かれ、舞台撮影を始めました。


 「舞台俳優の姿を追い続けるのは私の『片思い』の強さ」と清水さん。太地喜和子さんは1991年に劇団文学座の舞台を見てその演技にほれ込み、数十枚にわたる手紙を送って撮影の許可を得たといいます。清水さんは、太地さんが翌年不慮の事故で亡くなるまで舞台を撮り、親交を続けました。


 展覧会は太地さんのほか、昨年亡くなった劇団唐組の唐十郎さんの長野公演の様子や、杉村春子さん、榎木孝明さん、津軽三味線奏者の高橋竹山さんの舞台写真など、40年以上にわたり撮り続けてきた清水さんの「集大成」として、約120点の作品を展示しています。


 清水さんは「舞台は一瞬一瞬の連続で、人の心には一瞬が記録されます。その一瞬を写真にして残したい。それが『舞台を射る』につながっていきます」と話しています。


 5月11日(日)、6月15日(日)に清水さんのギャラリートークがあります。両日共14時から14時半。


 関連プログラムとして、6月22日(日)の13時半から、花柳奈卯女(はなやぎなうめ)さんの日本舞踊「太地喜和子に捧ぐ」と、清水さんによる舞踊撮影のワークショップがあります。入館料のみ。要予約。木曜休館。

 (申)(問)☎︎0269・33・8855


2025年5月10日号掲載

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