脱サラ↓木工家 「35年の歩み」展
- 4月18日
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東和田の大橋博文さん

5月2日〜27日 工房のある小川村の会場で
次男が後継活動始めたのを機に 「さらなるものづくりのきっかけに」
「木工房グルッペ」主宰の木工家大橋博文(はくぶん)さん(68)=東和田=の個展「『いろんな木de仕事』展〜35年の歩みと、これから」が5月2日(土)から27日(水)まで、小川村歴史館ふるさとらんど小川で開かれる。大橋さんが近年手がけた無垢(むく)の木のテーブルや椅子、棚などの家具をはじめ、子ども用家具、パズルなどのおもちゃ、時計やスパイスボックスといった生活小物など135種類400点を展示、即売する。「いろいろな木を使ったいろいろな作品がたくさんあるので大勢の人たちに楽しんでもらえたらうれしい」と話す。
大阪生まれ。京都大学卒業後、東京の写真関係の会社で研究職に就く。33歳の時、次男が生まれたのをきっかけに、自然豊かな所で子育てをしたいという思いを強くして退社。当時憧れがあったという木工の道を志し、長野市へ家族4人で移住した。
吉田の技術専門校で木工を学び技術を身に付けた後、1991年に小川村成就地区に住居を移し、ログハウスの工房を自力で建設。「木工房グルッペ」を開いて注文家具の製作を始めた。駆け出しの頃は、学生時代や勤めていた頃の仲間たちが注文してくれて、徐々に販路を広げていった。2000年代に入り、普及し始めたインターネットで発信を開始すると「物珍しさもあったのかネットオーダーが来て、くしくも全国に展開できるようになった」。
2003年、子どもたちの進学を機に自宅を長野市内に移し、ギャラリーを併設。2011年に現在の東和田に移転。ここから小川村の工房に通って製作を続けている。
今回の個展は、小川村での家具製作35年と、ここで育った次男の悠文(ゆうぶん)さん(35)が昨年家族を連れて同村にUターンし後継として活動を始めたことから「さらなるものづくりのきっかけに」と企画。昨年9月には、出身地の大阪市で、11月には会社員時代を過ごした、妻の実家がある国立市で個展を開いてきた。
木の魅力を「さまざまな樹種があって、それぞれ色合いも木目も、カットする方向や場所によっても違った輝きや美しさがある」と話す大橋さん。ずっと「世の中にないもの」をテーマに製作を続けてきた。今年に入って作ったのは、「イブニングペアチェア」と「マイイブニングチェア」。少しだけ揺れて楽しく、座り心地がいい。一日の終わりに肘かけに飲み物を置いて、ゆっくりとくつろげる椅子を目指した。
大阪展には20年前に机を購入したお客さんが訪れ、今も大事に使っていることを伝えてくれた。個展は「これまで製作した家具のアフターフォローや相談、そして自分の新たな挑戦のきっかけになればと思う」と力を込めた。
5月4日(月)、5日(火)の13時から15時まで、ワークショップ「いろんな木deテトラキューブパズルを作って遊ぼう!」を開催。対象は小学生以上で、低学年は保護者同伴で受け付け。参加費は3300円。各日定員7人。参加希望者は同館へ電話かメールで申し込み。
入場無料。開館時間は9時半から16時半。休館日は5月7日(木)、12・19・26日(いずれも火曜日)。
(申)(問)同館☎︎269・2270
記事・写真 中村英美
2026年4月18日号フロント



