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肉筆の美人画中心に 水野美術館で「浮世絵」展


人気浮世絵師一点物の肉筆の美人画が並ぶ

 肉筆浮世絵の美人画を中心に紹介する特別展「美を競う肉筆浮世絵の世界」が若里の水野美術館で開かれています。岐阜県高山市にある光ミュージアムが所蔵する肉筆浮世絵コレクション420点からえりすぐりの111点を一挙公開。江戸中期から明治期にかけて約240年の間にそうそうたる顔ぶれの絵師ら80人が手掛けた名品を展示しています。

 展覧会は「肉筆浮世絵の展開」「百花繚乱・多彩な作品群」「上方と地方で描かれた肉筆浮世絵の展開」の3章で構成。宮川長春の「立ち美人」は、朱地に梅花模様のあでやかな衣装の遊女が呼び止められて振り返る見返り美人の図です。縁台の前で手拭いを持って涼む市井の女性を描いた歌川国芳「縁台美人」、桜の下にたたずむ美人を描いた月岡芳年「桜下美人」など魅力的な美人画に加え、葛飾北斎の三幅対「日龍月」や歌川広重の「炭竃図(すみかまず)」などの作品も並びます。

 9月24日(日)まで。月曜休館(18日は開館、翌19日(火)休館)。開館時間は9時半から17時半。入館料は一般1200円、中・高校生700円、小学生400円。小中学生は土曜日無料。

 (問)同館☎︎229・6333


2023年9月9日号掲載

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