美術教師2人と教え子5人 師弟関係を超えてアート発信

きょうから 千曲市で展覧会

作品展示の準備をする長門裕幸さん(左から3人目)と若いアーティストたち
「若手作家に活動の機会」「先生に恩返し」

 各自のコーナー作り自由に展示 7人の高校時代の作品も

 千曲市の展示施設「アートまちかど」が8月27日(土)から、「AST(art students teachers)EXHIBITION—美術教師×教え子たちの今 それぞれが発信するアートのかたち」を開く。高校の美術教師と教え子の若い作家が、師弟関係を超えてアーティストという立場で対等に作品を展示する展覧会だ。

 出展するのは、美術教師をしながら制作活動を続ける2人と、その教え子5人。教え子は高校美術部などで教師の指導を受けて美術系大学で学び、地元に帰って制作を続ける若いアーティストたちだ。

 出展者の一人で屋代南高美術教員の長門裕幸さん(65)は「とてもいい企画」と言う。高校生が美術の道に進むのを後押しした教師として、「大学卒業後に、彼らが生活の厳しさと向き合いながらも絵を描き続けてくれるような関わり方がどうできるか、課題だった」からだ。上田千曲高校で教える寺島徹さん(53)も「発表の場がないと制作しなくなってしまう。若いアーティストが活動を続けていくための機会は、教師としての願い」と話す。

 屋代南高で寺島さんの指導を受けた西沢優香さん(26)は「先生から制作に向き合う姿勢を学んだ。まさか一緒に展覧会ができるとは思っていなかったのでうれしい」と喜ぶ。

 篠ノ井高で長門さんの指導を受けた丸山未来さん(23)は「高校の時、アートは自由なものだと先生に教えられた。今、自由に描いている絵を見てほしい」。同じく篠ノ井高出身のまさきみほさん(25)は「自分が成長するきっかけを与えてくれた存在に、卒業後の成長を見てもらえる。先生に恩返しができる」と話す。

 会場のうち、1階の展示室には高校の美術室を再現し、7人の高校時代の作品を展示。2階は7人が各自のコーナーを作り、絵画、インスタレーション(空間芸術)、木彫などを自由に展示する。企画した学芸員の布谷理恵さんは「若い皆さんに自分の可能性に挑戦する場にしてもらい、ふるさとから自分のアートを発信してほしい」と話している。

写真・記事 竹内大介

 

AST(art students teachers)EXHIBITION

—美術教師×教え子たちの今 それぞれが発信するアートのかたち

期 間:8月27日(土)〜9月25日(日)※月曜(19日は開館)と20日(火)は休館。

場 所:アートまちかど(千曲市屋代)

観覧料:一般300円、高校生150円、中学生以下無料

 出展者は高校美術教師の長門裕幸さん、寺島徹さんと、教え子の滝沢美穂さん、疋田義明さん(以上長野西高出身)、西沢優香さん(屋代南高出身)、まさきみほさん、丸山未来さん(以上篠ノ井高出身)。主催は千曲市教育委員会。

 (問)アートまちかど☎︎272・4152


2022年8月27日号フロント