真田宝物館で企画展と速報展

展示機会の少ない松代藩士の刀剣展示

筆頭家老矢沢家が保管していた、藩主から拝領した古刀

 真田宝物館(松代町)は6月26日(日)まで、企画展「松代藩士の刀剣」を開いています。藩主の刀などに比べて展示される機会の少ない、藩士の家に伝わった刀ややりなどを紹介しています。

 松代藩筆頭家老を務めた矢沢家に残っていた刀として、藩主の真田家から拝領した3点などを展示。中には鎌倉時代の古刀も含まれています。研究員の溝辺いずみさんによると、刀は藩主から藩士に褒美として与えられることがあり、家宝として大事に伝えられたといいます。

 ほかに、中級藩士の樋口家や笠原家が所持していた刀剣の台帳、藩内でやりを指導する役だった前島家に残された刀の長さが54センチもある特別なやりなどを紹介。美術品としての価値がないため目にする機会の少ない、戊辰戦争で使われた実用品の刀も展示しています。

 溝辺さんは「矢沢家をはじめ、松代藩士がどんな刀を持っていたかを見てほしい」と話しています。

 火曜休館。入館料は一般600円、小中学生100円(土曜日は小中学生無料)。

 (問)同館☎︎278・2801


 

市埋文センターで恩田木工の木簡公開 出土品展示


初公開の恩田木工の名前が書かれた木簡(中央)

 真田宝物館で5月9日(月)まで、長野市埋蔵文化財センターの発掘調査速報展「発掘 松代城下町」も開かれています。同センターが2001年から断続的に行う松代城下町跡の発掘成果と、本年度掘った遺跡の出土品を展示しています。

 松代城下町の発掘はこれまで6カ所で実施。街道沿いの火事の跡のある地層からは、商店の商品だったと考えられる多くの同じ皿や未使用の砥石が出土。水道管として地中に埋められた筒状の木や竹も掘り出されています。

 昨年出土した、松代藩家老恩田木工民親(おんだもくたみちか)(1717〜62年)の名前が墨書された木簡も初めて一般公開しています。

 本年度の発掘成果では、松原遺跡(松代町東寺尾)、清水原古墳群(若穂綿内)、田中沖遺跡(稲里町田牧)、篠ノ井佃遺跡(篠ノ井布施高田)の4カ所の出土品を展示しています。

 入場無料。宝物館開館時間に観覧できます。

 (問)同センター☎︎284・0004


2022年4月2日号掲載