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県立大こども学科学生らが市芸術館スタッフと共同で舞台づくり

ファミリーコンサート 2月19日 市芸術館で開催

全ての参加者が一体になれたら
リズム遊びや音楽・造形・身体表現 企画した学生ら約10人が出演

 乳幼児と保護者などを対象にしたファミリーコンサート「音と遊ぼう!」が2月19日(日)、長野市芸術館リサイタルホールで開かれる。県立大の学生らが同館スタッフと共同で企画運営する、これまでにない催しだ。

 同館は2021年、開館5周年を記念して、市民グループと公演企画運営のプロである職員が一緒につくり上げる舞台イベントの企画を公募。17件の応募があったうち、県立大健康発達学部こども学科の安氏洋子准教授(ピアノ、芸術学)のゼミが出した提案を選んだ。

 こども学科は、保育士や幼稚園教諭を養成。安氏ゼミでは、音楽の可能性や子どもと音との関わりなどについて研究している。

 学生が親子向けにリズム遊びや歌遊びなどを紹介する取り組みも学内で行ってきたが、大きな公開会場で親子が音で楽しむ催しを開きたい—と芸術館との共同企画に応募した。ゼミ生と安氏准教授、同館職員は22年3月から打ち合わせを重ねて公演内容を詰め、準備を進めてきた。

 公演の前半は、学生らが企画し、出演するステージ。ダンスを交えて歌を歌ったり、歌いながらパネルシアターで物語を上演したり、来場者と手作りの楽器でリズム遊びをしたり。音楽、造形、身体とあらゆる表現を使った舞台を次々に展開する。ゼミの2年から4年生と、応募時にゼミの4年生だった卒業生3人の計約10人が出演する。

 後半は、廃品を打楽器にして演奏する活動をしている打楽器奏者・山口ともさんが出演。最後に山口さんと学生らが歌や踊りでジョイントする。

 卒業生で市内の障がい者支援施設に勤める松本花子さん(23)は「来てくれた人と音を楽しむ時間にしたい」、4年生の小林通子さん(22)は「全ての参加者が一体になれるコンサートにできたら」と抱負を話す。

 安氏准教授は「学生たちがコンサートを計画しても、新型コロナで断念することが続いてきた。芸術館と一緒に舞台をつくれる経験はほかになく、学生たちの力になる」と期待している。

記事・写真 竹内大介

 

ファミリーコンサート「音と遊ぼう!」

 2月19日(日)10:30から、長野市芸術館リサイタルホールで。入場料は一般1200円、中高大学生500円、4歳から小学生300円、カンガルー席(保護者と3歳以下の膝上鑑賞)1200円。全席指定。

 飲料容器を使ったマラカス作りの工作教室が公演前の9:30から10:15に同館リハーサル室であり、チケット購入者は無料で1人1個作れる。作ったマラカスはコンサートで使う。参加申し込み不要。

 (問)市芸術館チケットセンター☎︎219・3191(火曜休み)


2023年1月28日号掲載

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