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生の演奏 反応ダイレクトに

女性演奏家3人「ヴォルーナトリオ」

楽器クイズのコーナーでチェロの音が床を伝わって響いていることを子どもたちに紹介するメンバーの(左から)塚尾さん、宮下さん、小林さん=2月8日、市保科保育園
幼稚園・保育園に出張コンサート

 「子どもに本物の音を届けたい」。長野市の女性演奏家3人でつくる「ヴォルーナトリオ」が、市内の幼稚園や保育園などへ生演奏を届ける「出張コンサートプロジェクト」を企画し、1月から活動を始めた。2月上旬までに8園を回ったメンバーは「いつもの環境で聴けることで、みんなリラックスして自然に体を動かしたり、手をたたいたり、楽しんでもらっているよう」と手応えを感じて張り切っている。

 メンバーは、バイオリンの宮下朱里さん、チェロの塚尾桃子さん、ピアノの小林亜矢さん。3人とも30代後半、子育て中の母親だ。宮下さんと小林さんは中学校の同級生で、共に東京の大学で音楽を学び、卒業後長野市に戻って、それぞれ音楽教室に指導者として就職した。当時、教え子の小さな子どもたちが入場できるクラシックの演奏会がほとんどなかった。そこで2013年、2人でデュオを結成し、赤ちゃん連れでも入場できるファミリーコンサートを始めた。毎回家族連れ約300人が訪れた公演は7回を数えたが、コロナ禍で中断。今回、これまで応援で出演してくれた塚尾さんがメンバーに加わり、公演のスタイルを“出張”に切り替えて再始動した。

 園への出張コンサートのプログラムは約40分。オリジナル紙芝居「森の動物たち」の中に▽ビバルディ「四季」より「春」▽ブラームス「ハンガリー舞曲第5番」▽エルガー「愛のあいさつ」などの演奏を盛り込んだ「おはなしと楽しむクラシック」、楽器クイズ、3人の演奏で会場のみんなが歌う「いっしょに歌おう」などで構成する。

 2月上旬、午後のお迎えの時間に合わせて開かれた市保科保育園では、園児と保護者ら約50人が集まった。園児たちは、紙芝居のお話の展開と、それに合わせて、登場する動物たちの気持ちを表すかのようなクラシックの演奏に目を輝かせながら聴き入った。終わりには「山の音楽家」や「おもちゃのチャチャチャ」などトリオの伴奏で、みんな元気いっぱい笑顔で合唱。園児たちは体全体で音楽を楽しんだ。

 3人は「演奏者と会場の距離が近いので子どもたちの反応をダイレクトに感じられて幸せ」と喜ぶ。「クラシック音楽はアニメやドラマ、CMで流れていて、知っているという子は多いけれど生で聴くのは初めてという子がほとんど。ライブでしか体験できない楽しさを伝えたい」と話した。

 出張コンサートプロジェクトは、原則市内の幼稚園、保育園対象で料金は8000円。市外は別途交通費が必要。

 (申)(問)(メール)woluna.com@gmail.comか宮下☎︎090・2170・3416

 記事・写真 中村英美


2024年2月17日フロント


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