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温かくて心地よいサウンドを

大所帯バンド「たまに葡萄」 23日「ライブとペインティング」 

イベントに向け練習をするメンバー
イベントに向け練習をするメンバー
会場内で参加者は自由にお絵描き

 ギター、ベース、ドラムなどのバンドの音に、ウクレレや管楽器、パーカッションが絡み、ツインボーカルが楽器のようにメロディーに溶け込んでいく。10代から50代の約20人のメンバーが柔らかく温かいサウンドをつくる大所帯バンド「たまに葡萄(ぶどう)」が2月23日(日)13時半から、西後町のR—DEPOTでライブイベントを開く。


 作曲家で演出家の額田大志(ぬかたまさし)さん(32)=東京=をリーダーに、楽器に触れるのも初めての人から、ライブへの出演に憧れていた人、学生時代は吹奏楽部だった人、プロ活動をしている人など、さまざまな経歴のメンバーがいる。


 2022年に活動を始め、バンド名には「経験も環境もバラバラだけどブドウのように粒ぞろい」の意味を込めた。全曲オリジナルで、メンバーが作詞作曲、アレンジもする。


 ライブハウスへの出演だけでなく、自主企画イベントも開催する。額田さんは「子どもから高齢者まで誰もが出入りできるイベントを続けたい」と話す。アートバルーン、落語などジャンルの違う芸術とコラボレーションし、音楽で場を盛り上げている。


 リハーサルには、仕事の帰りに楽器を持って参加する会社員や子ども連れの女性、小さな子をおんぶしながらクラリネットを吹く男性もいる。子どもたちも一緒に歌ったりマラカスを振ったり、伸び伸びと時間を過ごす。和やかな雰囲気だが練習が始まると真剣な表情に。楽譜をのぞき込み、「ここがうまくいかない、もう一度お願いします」とメンバーの声が飛ぶ。


 自身のバンドを持ち、県内外で積極的にライブ活動をするボーカルの宮川もとみさん(34)は「このバンドには普段着でいつでも参加できる。気軽に聴きに来てほしい」と話す。


 中高生の時から吹奏楽部でホルンを演奏し、現在はメロフォンを吹く春原信幸さん(47)は「歩いていると自然に音楽が聞こえてくるような町になったらいい。メンバーはみんな同じ思いだと思う」と話す。


 23日は「たまに葡萄のライブとペインティング」(演奏は14時から)を開く。参加者は演奏に合わせて自由にペインティングする。飛び入り参加可能。入場料は1500円。



 「たまに葡萄」は、東後町の飲食店「HAKKO MONZEN」で16日(日)16時半から開かれる「HAKKO MONZEN寄席」でもライブを行う。この日は小編成で17時ごろから。ほかにワークショップと落語も。無料(投げ銭制)。


 (問)アーティストとやるまちの部活動事務局(R—DEPOT)(電)219・2280


 記事・写真 竹内章世



2025年2月15日号フロント

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