本年度末に閉校する信更中学校

3年生6人 盛り上げへ 力を結集

すずらん祭で行うボッチャ体験会のシナリオやスライド作りに取り組む生徒たち
10月1日に最後の文化祭「すずらん祭」

みんなでたくさんの思い出を 生徒たちが企画 ボッチャ体験会も

 生徒数の減少で、本年度末に閉校する信更中学校(信更町)。生徒たちは10月1日(土)に開く最後の文化祭「すずらん祭」に向けて準備を進めている。

 同地区の中学1・2年生は閉校後を見据えてすでに篠ノ井西中に通っているため、本年度、同校に在籍する生徒は3年生の6人。授業も、生徒会活動も、行事も、少人数でできることを工夫しながらいつも6人で取り組んでいる。

 図書当番や校内放送などは、生徒に無理がかからないよう簡略化。17人の教職員が生徒たちの中に入り、一緒に活動して子どもたちの学校生活を支えている。校舎の清掃も、生徒と職員が全体の3分の1の範囲を日替わりで行うようにしている。

 今年のすずらん祭は、午後に閉校記念式典があるため午前中のみとし、保護者らに開放して合唱やマット体操、ダンスの披露、絵画や書などの作品展示をするほか、生徒会企画としてパラスポーツのボッチャ体験会を行う。

 体験会は、6月に生徒たち自身が体験したのをきっかけに企画。スライドと実演で競技の紹介やルール説明をした上で、生徒と来場した保護者、教員が3人1組になってゲームを楽しむ計画だ。生徒たちはパソコンを使ってシナリオやスライドを作り、説明の練習をしている。藤井飛龍さん(14)は「最後の文化祭を盛り上げたい」。担任の山口英信教諭(54)は「自分たちの力でやり遂げた—という達成感を得てほしい」と期待している。

 卒業まで残り半年。大矢悠衣さん(15)は「後輩がいなくて寂しかったけれど、自然が豊かで伝統のあるこの学校が好きだった。最後までやりきりたい」。三沢桃花さん(15)は「みんなで思い出をたくさんつくりたい」と話す。

 すずらん祭が終わると、高校受験の準備が本格化する。小尾昭人校長(59)は「文化祭で力を結集して頑張った後は、それぞれの進路に向けて個の力を伸ばしてほしい。一日一日を大切に過ごしてくれたら」と生徒を見守っている。

記事・写真 竹内大介


2022年9月24日号フロント