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「春陽会誕生100年」展 県立美術館で開催中

山本鼎、岸田劉生らの作品

岸田劉生の「童女図(麗子立像)」などが並ぶ展示室

 1922(大正11)年の創立から1世紀たった全国規模の美術団体「春陽会」の歩みを振り返る企画展「春陽会誕生100年 それぞれの闘い〜岸田劉生、中川一政から岡鹿之助へ」が県立美術館で開かれています。草創期から戦後1950年ごろまでに中心となって活躍した約50人の主要作家らの作品約200点を展示しています。5月12日(日)まで。

 春陽会は、日本美術院の洋画部を脱退した小杉放菴(ほうあん)、山本鼎(かなえ)ら6人に、岸田劉生、木村荘八、中川一政、萬(よろず)鉄五郎や石井鶴三、梅原龍三郎らが加わって結成された日本の洋画界を代表する美術団体です。主義や画風の一致ではなく、それぞれの画家の個性を尊重する「各人主義」を理念としてきました。展覧会場には形式にとらわれず、油彩だけでなく版画、素描、水墨、新聞挿絵の原画も出品されました。

 展覧会は「始動:第3の洋画団体誕生」「展開:それぞれの日本、それぞれの道」「独創:不穏のなかで」「展望:巨星たちと新たなる流れ」の4章で構成。会場には日本近代美術ではおなじみの著名な画家らの代表作が並びます。

 同館が今回の企画展の見どころの一つに挙げるのが、春陽会には信州とゆかりの深い画家が数多くいたところ。創立メンバーでもある山本鼎をはじめ林倭衛(しずえ)、小山敬三、藤井令太郎、30年にわたって上田へ絵画指導に訪れていた岡鹿之助らがいました。洋画家で春陽会会員の入江観さんは、展覧会開会式のあいさつで「県民にそのことを理解してもらう機会になればと願います」と話していました。

 4月27日(土)14時から15時半まで「上田・小県洋画史と春陽会」をテーマに上田市立美術館、東御市梅野記念絵画館、県立美術館3館の学芸員が語り合うトークイベントを開催。事前申し込み不要。参加費無料、要観覧券。

 休館日は水曜。開館は9時から17時。観覧料は一般800円、大学生・75歳以上600円、高校生以下または18歳未満無料。

 (問)同館☎️050・5542・8600


2024年3月30日号掲載

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