戸隠の介護予防の会「集いの場 青空の会」

運営者は60〜80代の住民 手づくり 温かく3年目

ボランティアのハーモニカ演奏に合わせて歌を歌う参加者。「春が来た」「かあさんの歌」「瀬戸の花嫁」などを大きな声で歌った
ボランティア作業にも従事              「誰かの役に立つ」 気持ちに張り合い
週替わりで内容多彩に

 木曜日の10時前、戸隠農村環境改善センターに地域の高齢者が集まってくる。介護予防の会「集いの場 青空の会」に参加する人たちだ。4月21日の回には80代を中心に男女14人が参加。ハーモニカ演奏に合わせて歌を歌ったり、手を使った軽作業に取り組んだりした。

 運営するのは、参加者より少し若い60代から80代の地区住民のボランティア。2020年7月、代表で元教員の西正夫さん(73)=戸隠豊岡=ら8人が、「将来の自分たちの居場所にもなるように」と始めた。手づくりの温かな会運営に賛同して、民生児童委員の経験者や元介護職ら新メンバーが加わり、現在ボランティアは14人に。住民自治協議会や在宅介護支援センターなどとも連携し、新型コロナで断続的に休止しながらも3年近く続けてきた。

 内容は週によって替わる。毎月1週目は輪投げやスカットボールなどの室内ゲーム。2週目は講話で、診療所の理学療法士に健康の話を聞いたり、警察官に交通安全や詐欺撃退の話を聞いたり。3週目はハーモニカに合わせて歌い、4週目はちぎり絵をしたり、花を植えたりといった実習を行う。

女性はビニールひもを縄のように編む作業。慣れた手つきで1メートルほどのひもを数分で編み上げる

 毎回、後半は参加者がボランティア作業に携わるのも特徴だ。作業は、牛乳パックを貼り合わせて椅子にする、木の枝を磨いてつえを作る、畑に張るビニール製のひもを編むなど。出来上がった物は地域の公会堂で使ってもらったり、実費程度で安く販売したりする。手を使う作業で脳を刺激することに加え、参加者が「誰かの役に立つ」作業に携わることで気持ちの張り合いにすることを重視している。

 参加する84歳の女性は「いつも昼間は家に一人。これがあると一人でいるより楽しい」。79歳女性は「いろいろなことを教えてもらったり、手伝ったりして気晴らしになる」。86歳男性は「皆知っている人ばかり。楽しみだから毎週出ようと思っている」と話す。

 「参加者が仲良くなって地域で互いに行き来するようになり、当事者同士の支え合いに発展していくのが理想」と西さん。参加者は女性が多いが、「レクリエーションをするだけの会ではないので、男性にももっと参加してほしい」と呼び掛けている。

 (問)西☎︎090・7413・5479

 記事・写真 竹内大介


2022年5月14日号フロント