小布施町文書館で企画展 ガラス乾板写真19点展示

昭和初期の郷土の暮らし写す

昭和初期の郷土を写したガラス乾板写真が並ぶ

 小布施町文書館は企画展「ガラス乾板の残した光景Ⅲ」を開いています。2018年に寄贈を受けた同町伊勢町の故関谷一郎さんが残した760点のガラス乾板写真から19点を紹介しています。

 ガラス乾板は、フィルムが登場する前、透明なガラス板に感光する写真乳剤を塗って撮影したもので、1871年にイギリスで発明されました。それから十数年後には日本に紹介され、主に昭和初期ごろまで使用されました。

 町民から寄託または寄贈を受けたガラス乾板のデジタル化を進める文書館は、2013年の開館以降開いた企画展で町内の内山家と滝沢家のガラス乾板写真を展示紹介してきました。

 今回の企画展で紹介している写真を寄贈した関谷さんは1903(明治36)年小布施村生まれ。農事試験場農事講習所卒業後、農事試験場助手を経て、26(大正15)年から62(昭和37)年まで農事試験場に勤務しました。

 会場には、農事試験場での関谷さんを写した写真をはじめ、何種類ものウリを並べた標本写真、試験場ほ場での馬鍬(まぐわ)を使った代かきの風景、農業恐慌後、上高井郡の特産物でもあったホップの試験地の収穫風景などが並びます。昭和初期の善光寺御開帳時の門前町の風景や33(同8)年撮影の上町祭り屋台、当時の葬儀の様子を写したものもあります。

 文書館では「昭和初期の郷土の人々の暮らしの一端を垣間見られる貴重な資料を間近に見てほしい」と話しています。

 10月29日(土)まで。日・月曜、祝日休館。開館時間は9時から17時。観覧無料。

 (問)文書館☎︎214・9114


2022年9月3日号掲載